大阪市東住吉区住道矢田|ガレージ天井のシミを原因から解消して塗装|軒天の雨漏りシミは切り分けが先


「2階のキッチンから水が漏れて、ガレージの天井に大きなシミとめくれができてしまいました。今はもう漏れていないんですが、シミがどうしても気になって。年内にきれいにできませんか」
大阪市東住吉区住道矢田のお客様から、こんなご相談をいただきました。お電話で状態もご予算も細かくお話しいただいたのですが、それでも現地を見ないことには工事の内容は決められません。後々のトラブルにもなりかねないので、直接お伺いすることにしました。
この現場は、じつは少し珍しいケースです。というのも、天井や軒天にシミが出たときのご相談は「雨漏りでしょうか」という形で来ることのほうが圧倒的に多いからです。このお客様は、シンク下から水が漏れて部屋が水浸しになったという出来事を経験されていたので、原因のほうが先に分かっていました。
逆に言えば――天井のシミは、雨漏りとは限りません。この記事では、この現場の記録をたどりながら、シミの原因をどう切り分けるのか、そして塗装で何ができて何ができないのかを、正直に書いていきます。
この現場のデータ
| 施工場所 | 大阪市東住吉区住道矢田 |
|---|---|
| 施工内容 | ガレージ天井(軒天)塗装/ケレン・下地補修 |
| 築年数 | 23年 |
| 天井の材質 | ケイカル板(けい酸カルシウム板) |
| 使用塗料 | 日本ペイント ケーンエース(軒天用・つや消し) |
| 工期 | 2日間(2回塗り) |
| 参考価格 | 3万3千円前後(税込) |
※参考価格は、同等の内容を現在の価格でお見積りした場合の目安です。面積・下地の状態・原因箇所により変動します。
天井にシミ=雨漏り? この現場はキッチンの漏水でした
ガレージの天井に、茶色いシミ。ぱっと見た印象は、多くの方が想像する「雨漏りのシミ」そのものです。
ですがこの現場で水の出どころになっていたのは、屋根でも外壁でもありませんでした。2階キッチンのシンク下、排水パイプからの水漏れです。キッチンが水浸しになるほどの量が漏れ、その水が床を伝って、真下にあたる1階ガレージの天井まで回っていました。
ここで大事なのは、位置関係です。シミが出ていたのは、2階の水まわりのちょうど真下。そして水が回らなかったガレージ奥の物置部分には、シミがまったく出ていませんでした。つまり「建物全体が濡れている」のではなく、「特定の一点から出た水が、限られた範囲に広がった」形跡だったわけです。
お客様がご相談くださった時点で、キッチン側の漏れはすでに止まっていました。つまり原因が先に解消され、あとに残ったシミと塗膜の傷みを塗装で整えるという順番です。この順番が、実はいちばん大事なところだと私たちは考えています。
雨漏り以外に、天井のシミの原因になりうるもの

「軒天にシミ=雨漏り」と決めつけてしまうと、見当違いの場所を調べることになりかねません。天井や軒天にシミが出る原因として、私たちが現場で実際に出会うものを挙げます。
給排水の漏れ
今回の現場がこれにあたります。キッチン・洗面・浴室・トイレ・洗濯機置き場など、水を使う場所の配管から漏れると、その真下や近くの天井にシミが出ることがあります。給水管の場合は常に水圧がかかっているのでじわじわ漏れ続けますが、排水管の場合は「使ったときだけ」流れるため、症状が出たり出なかったりするのが特徴です。
結露
室内と外の温度差が大きい季節、あるいは風の通らない場所では、空気中の水分が結露して天井を濡らすことがあります。ガレージや車庫の天井、北側の部屋の天井などで見かけます。結露の場合、雨と無関係に、寒い時期や湿度の高い時期に出やすいという傾向があります。
エアコンのドレン(排水)
エアコンが室内で発生させた水を外に出すドレンホースが詰まったり外れたりすると、そこから水があふれて天井や壁を濡らすことがあります。エアコンを使っているときだけ濡れるという場合、これを疑う価値があります。
シーリングの切れ・外部からの浸入
もちろん、外部から入っている場合もあります。サッシまわりのシーリングが切れている、ベランダの防水が切れている、屋根材のずれ、外壁のひび割れ――こうしたところから入った水が、思いもよらない場所の天井まで流れてシミになることもあります。水は建物の中を横に走るので、シミの位置=浸入口とは限りません。これが雨漏りの調査を難しくしている一番の理由です。
ほかにも、屋上の排水口(ドレン)の詰まり、給湯器や配管の継手からの漏れなど、可能性は複数あります。「シミがあれば必ずこれが原因」と言い切れるものはありません。症状から候補を絞り、ひとつずつ潰していくのが現実的なやり方です。
雨漏りかどうか、どう切り分ける?

専門の調査に入る前に、お住まいの方ご自身で確認できることがあります。ここで得られた情報が、その後の調査を大きくショートカットしてくれます。
① 雨の日だけ出るのか、水を使ったときだけ出るのか
これがいちばん強い手がかりです。雨が降った日、あるいは雨がやんだ数時間後に濡れが進むなら、外部からの浸入の可能性が上がります。反対に、晴れの日でも、お風呂や洗濯機を使ったあとに濡れが進むなら、給排水側の可能性が出てきます。数日でいいので、日付・天気・そのとき何を使ったかをメモしてみてください。
② シミの位置は、水まわりの真下か
シミの真上に何があるかを確認します。2階の浴室、キッチン、トイレ、洗濯機置き場が真上にあるなら、給排水を先に疑う理由になります。今回の現場はまさにこのパターンで、2階キッチンの真下がガレージの天井でした。
逆に真上が屋根裏や外部に面した部分であれば、外からの浸入を先に見ることになります。
③ シミの形と広がり方
輪郭がぼんやりと同心円状に広がっているものは、一箇所からじわじわ濡れて乾いてを繰り返した跡であることが多いです。今回の現場では、軒天の板の継ぎ目(ジョイント)に沿って、シミが筋になって出ていました。板と板を突き付けで張り合わせてある部分から水が抜けていったことがうかがえます。

④ 今も進行しているのか、止まっているのか
シミの縁を鉛筆で薄くなぞって日付を書いておき、数日後に見比べてみてください。線の外に広がっていれば現在進行形、変わらなければ止まっている可能性があります。今回のように原因がすでに解消されている場合、シミは残っていても広がりません。この違いは、工事の内容を決めるうえでとても大きな差になります。
それでも分からないことがあります
正直に書きます。ここまでの切り分けをしても、原因が特定できないケースはあります。雨漏りの調査は、散水試験を何時間もかけて行ったり、日を改めて何度も伺ったりすることがあり、一度で答えが出るとは限りません。複数の原因が重なっていることもあります。
「その日のうちに原因を断定して、すぐ工事」と言い切る業者さんがいたら、少し慎重になってもいいと思います。私たちも、その場で分からないときは「分かりません、こう調べさせてください」と申し上げるようにしています。
業者に伝えると、調査が早く進む情報
お問い合わせの段階で、次のことをお伝えいただけると、現地調査の精度が上がります。
- いつ最初に気づいたか(おおよその時期で構いません)
- そのとき何があったか(大雨・台風・水漏れ・設備の交換・リフォームなど)
- どんなときに濡れるか(雨の日/水を使った後/エアコン使用中/季節を問わずなど)
- シミの真上に何があるか(2階の部屋・浴室・屋根裏など)
- 広がっているか(前より大きくなった/変わらない)
- これまでに修理したことがあるか(いつ、どこを、どんな工事で)
- スマホで撮った写真(引きの写真と、寄りの写真の両方があると助かります)
特に写真は強力です。引きで全体の位置関係が分かるものと、寄りでシミの質感が分かるものの2種類があると、伺う前におおよその見立てが立ちます。
天井のシミに気づいたら、まず何をする?
調査を待つあいだにできる、最低限の対応です。
- 濡れている場所の真下から物をどける。ガレージなら車、室内なら家電や布類を移動させます。
- ポタポタ落ちているならバケツを置き、下にタオルを敷く。水はねを抑えられます。
- 照明器具の周りが濡れている場合は、そのブレーカーを落とす。照明器具の中に水が入ると危険です。今回の現場も、照明のすぐ周りにシミが広がっていました。
- 剥がれかけた天井材を無理に引っ張らない。大きく崩れることがあります。
- 日付入りで写真を撮っておく。変化の記録は、原因の切り分けにも、必要なら保険の手続きにも役立ちます。
なお、給排水からの漏れが疑われて水がまだ出続けている場合は、塗装ではなく水道の専門業者の領域になります。私たちも、そのときは無理に工事を進めず、まずそちらをご案内します。
原因を直さずに塗ると、どうなる?
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
塗装は、結果の処置であって、原因の処置ではありません。
シミの上から塗料をかぶせれば、その日は確かにきれいになります。ですが水が入り続けている状態のままだと、内側から水分が塗膜を押し上げて、また同じところにシミが出たり、塗膜が膨れて剥がれたりすることがあります。せっかくの費用と手間が、短い期間で無駄になってしまいかねません。
今回の現場が良かったのは、この順番が守られていた点です。原因がすでに止まっていて、そのうえで「残ったシミと傷んだ塗膜をどう処理するか」という話に入れました。
逆に、原因が分からないまま「とりあえず塗ってほしい」というご依頼をいただくこともあります。そういうときは、塗ることで水の跡が見えなくなり、進行しているかどうかの判断材料を失うというリスクも合わせてご説明しています。
現地調査で見えたこと
実際に天井を見上げると、シミは想像より広い範囲に出ていました。

そして、シミよりも状態として気になったのが塗膜の剥がれです。新築時にも軒天は塗装されているのですが、その塗膜が点々と、あるいは面で浮いて剥がれていました。

塗膜は普通、外側からの紫外線や雨で劣化していきます。ですがこの現場の剥がれ方は、内側から水分が回って、下地と塗膜のあいだを押し広げたように見えました。継ぎ目の部分を近くで見ると、筋になったシミと、そこに集中した剥がれがはっきり分かります。

軒天の板は、突き付けで張り合わせたうえで継ぎ目をパテで埋めてあります。このパテに、室内用のものが使われていることがあります。室内用のパテは水に強くないため、今回のように内側から水が回ったときに影響を受けやすいということも考えられます。継ぎ目に沿ってシミと剥がれが集中していたのは、そのあたりの事情も関係しているかもしれません。
天井の隅、丸い照明のまわりにも同じようにシミが出ていました。

一方で、ガレージ奥の物置になっている部分には、シミがありませんでした。水が回った範囲とそうでない範囲がはっきり分かれていたということです。これも、外部からの雨ではなく特定の一点からの水だったことを裏づける材料になりました。
3つの方法をご提案しました
お客様からは、はじめに「なるべく費用は抑えたい」というご要望をいただいていました。そこで現地調査のうえで、費用が高い順に3つの方法をご提示しました。
- 軒天を張り替えて、パテ埋め・塗装――傷んだ板そのものを新しくする方法。いちばん確実ですが、費用は最も上がります。
- 既存のめくれた塗膜を除去し、パテ埋め・塗装――板は残し、傷んだ塗膜を落として下地を整えてから塗る方法。
- 既存のめくれた塗膜を除去して、そのまま塗装――最低限の下地処理で仕上げる方法。
ご検討の結果、選ばれたのは3番目でした。「なるべく安価に、最低限の方法できれいになればそれでいい」というお考えです。予算の範囲内で行う以上、できることは限られます。その点も含めてご説明し、ご納得いただいたうえで着工しました。
ただ、実際に塗膜を落としてみると段差がかなり残り、そのまま塗ると仕上がりに響くことが分かりました。そこで、削った部分の埋め戻しはサービスで行っています。ご提案の2番目に近い形になりました。
軒天の材質で、下地処理はどう変わる?

「軒天」とひとくちに言っても、使われている板は建物によって違います。そして材質によって、下地処理も選ぶ塗料も変わります。
ケイカル板(けい酸カルシウム板)――今回の現場がこれです。軒天でいちばんよく使われている材料で、不燃性が高く、板同士を突き付けで張って継ぎ目をパテで埋める納まりが一般的です。多孔質で水分を吸いやすい性質があるため、水が回るとシミが残りやすく、塗膜も浮きやすくなります。下地処理では、浮いた塗膜をきちんと落としてから塗ることが要になります。
ベニヤ(合板)――築年数の古い建物で見かけます。水を含むと膨れたり反ったり、層状に剥がれたりします。傷みが進んでいる場合は、塗装よりも張り替えを検討したほうがいいこともあります。
金属製の軒天板――サビが出ていれば、ケレンでサビを落としてサビ止めを入れてから塗ります。ケイカル板とは下地処理の内容がまったく別物です。
ご自宅の軒天がどれなのかは、見た目だけでは判断が難しいことがあります。継ぎ目の入り方、叩いたときの音、端部の納まりなどから見ていきます。現地で確認しないまま「この材質だからこの工事」と決めることはできません。
軒天に透湿性のある塗料を使うことがあるのはなぜ?
軒天の塗装では、透湿性――塗膜が湿気を通す性質――を持つ塗料が選ばれることがあります。理由はシンプルで、板の中に残った水分の逃げ道を残しておくためです。
ケイカル板は水分を含みやすい材料です。もし塗膜が湿気をまったく通さないものだと、内側に残った水分が外に出られず、塗膜の裏側にたまって膨れや剥がれの原因になることがあります。透湿性のある塗料であれば、水分が塗膜を通って抜けていく余地が残ります。
今回の現場で使ったのは、日本ペイントのケーンエースという軒天用の塗料です。防藻・防カビ性を持ち、落ち着いたつや消しに仕上がるのが特徴で、外部にさらされる軒天と室内的な仕上がりの両方に対応できる位置づけの塗料です。
なお、透湿性のある塗料は「濡れていても塗れる塗料」ではありません。誤解されやすいので補足しておきます。原因を止め、下地を乾かしてから塗る。この順番は変わりません。
シミが消えないときは?
濃く残ったシミは、上から塗料を塗っても、乾いたあとに下から浮き出てくることがあります。「ブリード」や「にじみ」と呼ばれる現象です。雨染みのほか、ヤニやアクなどでも起こります。
こうしたケースでは、シミを止めるためのシーラー(下塗り材)を先に入れることがあります。シミの成分が上の塗膜に移るのを抑える役割を持った材料で、これを挟んでから仕上げ塗料を塗ることで、浮き出しを抑えられることがあります。
ただし、どんなシミでも完全に止められると言い切れるものではありません。シミの濃さ、下地の状態、水分の残り具合によって結果は変わります。1回塗って様子を見てから判断することもあります。
もし塗装でどうしても隠れない場合は、その部分の板を張り替えるという選択肢に戻ります。最初のご提案で「張り替え」を含めていたのは、こうした事情もあってのことです。
施工の全工程

1|養生
まずは養生からです。天井を塗ると、塗料は必ず下に落ちます。ガレージの土間はもちろん、天井と面している外壁側もすべて覆います。

正直、手間のかかる工程です。ですが床面は全面、外壁面も天井と接している範囲は全部やります。ここを省くと、あとで落とせない汚れになります。塗る時間より養生の時間のほうが長いことも珍しくありません。
2|ケレン
次に、傷んだ塗膜を落としていきます。この作業を「ケレン」と呼びます。

浮いている塗膜の上から新しい塗料を塗っても、下の層ごと剥がれてしまいます。密着している部分だけを残し、浮いている部分は落としきるのがこの工程の目的です。

落としたあとは、残った塗膜と下地のあいだに段差ができます。天井は下から見上げる場所なので、光の当たり方でこの段差が意外と目立ちます。
3|下地補修
そこで、削った部分をパテで埋め戻していきます。

段差をなるべくならして、補修した箇所が目立たないようにします。前述のとおり、この工程は当初のご提案には含めていませんでしたが、仕上がりを考えてサービスで行いました。
4|塗装(2回塗り)
下地が整ったら塗装です。まず端の部分をハケで塗り込みます。

天井と外壁の境目は、ローラーではきれいに納まりません。先にハケで「切って」おくことで、外壁側にはみ出さずに済みます。

面積の大きい中央部はローラーで塗り込んでいきます。天井の塗装は、ずっと上を向いたまま腕を上げ続ける作業です。外壁より面積は小さくても、体にはこたえる工程です。

1日目は1回目の塗装まで。乾燥時間を確保する必要があるため、2回目は翌日にまわします。塗り重ねることで必要な塗膜の厚みが確保でき、仕上がりの持ちにつながります。1回で済ませて工期を縮めることはできますが、それは膜厚を削ることになります。
費用と工期
この工事は2日間、参考価格は3万3千円前後(税込)でした。ガレージ天井という限られた範囲で、既存の板を残し、塗膜の除去と塗装のみという内容だったための金額です。
軒天や天井の塗装費用は、面積・下地の状態・足場が必要かどうかで大きく変わります。今回はガレージの天井で脚立が届く高さだったため足場が不要でしたが、2階の軒天であれば足場を組む必要が出てきて、費用の構成そのものが変わります。
また、この金額に漏水そのものの修理は含まれていません。お問い合わせの時点でキッチン側の漏れが止まっていたためです。配管の修理が必要な場合は水道の専門業者の領域になり、費用も別途かかります。
施工後
2回塗りを終えたガレージ天井です。
筋になっていた継ぎ目のシミも、点々と剥がれていた塗膜の跡も、見えなくなりました。照明まわりを施工前と同じ角度で見比べると、違いが分かりやすいと思います。


お客様からも「予算の範囲できれいになった」とお喜びいただけました。ご要望にお応えできて、本当によかったです。
ただ、ここで「もうシミは出ません」とは申し上げられません。今回の原因であるキッチン側の漏れは解消されていますが、建物にはほかにも水が入る経路があり得ます。今後もし同じ場所や別の場所にシミが出てきたら、それはまた別の原因が動き出したサインかもしれません。そのときはまたご相談いただければと思います。
よくあるご質問
Q. 天井のシミは、放っておくとどうなりますか?
A. 水が入り続けている状態であれば、シミが広がるだけでなく、下地の板そのものが傷んでいくことがあります。ケイカル板は水分を含むと強度が落ちますし、ベニヤなら膨れや反りが出ます。逆に、今回のように原因がすでに止まっていれば、シミが広がることはありません。「放っておいて大丈夫か」の答えは、原因が止まっているかどうかで変わります。だからこそ、切り分けが先なのです。
Q. 天井のシミだけを見て、雨漏りかどうか判断できますか?
A. シミの形や位置は手がかりになりますが、それだけで断定はできません。水は建物の中を横に走るので、シミの真上に浸入口があるとは限らないからです。判断材料になるのは、シミそのものより「どんなときに濡れるか」という時間の情報です。雨と連動しているのか、水を使ったときなのか、季節と連動しているのか。この記録が、写真1枚よりも役に立つことがあります。
Q. 原因の調査には、どれくらい時間がかかりますか?
A. 現場によって大きく違います。今回のように出どころがはっきりしている場合は、現地調査1回で工事の内容まで決められます。一方、外部からの浸入が疑われるケースでは、散水試験に数時間かかったり、雨の日を待って再訪したりすることがあります。数日から、場合によっては数週間かかることもあります。すぐに答えが出ないこともある、というのは先にお伝えするようにしています。
Q. ガレージの天井だけ、部分的に塗ってもらうことはできますか?
A. できます。今回がまさにその工事でした。外壁塗装とセットでなければ受けられない、ということはありません。ただし足場が必要な高さの軒天だと、足場代が工事全体に占める割合が大きくなります。外壁や屋根の塗り替え時期が近いなら、まとめたほうが結果的に安くなることもあります。現地を見たうえで、どちらが得かを正直にお伝えします。
Q. 塗装したあとに、またシミが出てくることはありますか?
A. 可能性はあります。原因が完全に止まっていなかった場合や、下地に水分が残っていた場合、濃いシミの成分が塗膜の下から浮き出てくる場合などです。「二度と出ません」とお約束できる工事ではありません。だからこそ、塗る前に原因を止めること、下地を乾かすこと、必要ならシミ止めのシーラーを入れることを大事にしています。もし出てしまった場合も、そのまま放置せずご連絡いただければ、原因の切り分けからやり直します。
まとめ|「雨漏りかと思って」の一言から始まる調査
この現場のお客様は、「2階のキッチンから漏れて、天井にシミとめくれができた」と、原因まで含めてお話しくださいました。だからこそ、迷わず塗装の話に進むことができました。
ですが多くの場合、ご相談は「天井にシミが出てきて、雨漏りかと思って」という一言から始まります。その一言の先には、雨漏りのこともあれば、給排水の漏れのことも、結露のことも、エアコンのドレンのこともあります。どれなのかは、見て、聞いて、切り分けていくしかありません。
塗装は、その切り分けが終わったあとの仕事です。原因が止まっていない天井を塗っても、また同じところに同じシミが出てくる可能性があります。順番を守ることが、いちばんの節約になると私たちは考えています。
みのりペイントは大阪市平野区を拠点に、東住吉区を含む近隣エリアで施工しています。「これは雨漏りなのか、そうでないのか」の段階でも構いません。天井のシミの写真を送っていただければ、まず何を確認すべきかをお伝えします。分からないときは、分からないと正直に申し上げます。
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