ダインコンクリートの塗装|厚み・塗り替え時期と費用、後悔しない塗り方を実例で解説
結論
- ダインコンクリートは丈夫な外壁材ですが、表面の塗膜は年数とともに傷みます。交野市星田西・築25年の現場でも、チョーキングと表面のひび割れが出ていました
- 特徴は厚みと深い凹凸です。現場の記録では約30mmで、一般的な窯業系サイディング(12〜16mmが主流)の約倍。凹凸の奥までローラーが届きにくいため、この現場は吹付で塗りました
- 塗り替え時期の目安は築15〜20年で初回塗装を検討、費用の目安は30坪で100万〜150万円です。正確な金額は現地調査で決まります
- 後悔しないコツは、外壁材を推測で決めない・下塗り材と塗り方を凹凸に合わせる・艶の変化を事前に知っておくことです
「積水ハウスのダインコンクリートは塗り替えが必要なのか、いつ、いくらで、どう塗れば失敗しないのか」というご相談をいただきます。結論から言うと、ダインコンクリートも表面の塗膜が劣化したら塗装で保護し直す外壁材です。ただし厚みと凹凸が大きいぶん、塗り方と下塗りの選び方で仕上がりと持ちが変わります。
この記事では、みのりペイント(大阪市平野区)が交野市星田西で塗り替えたダインコンクリートの現場をもとに、厚みや特徴、塗り替えの時期と劣化のサイン、費用の目安、後悔しないための塗料と塗り方の選び方をまとめます。
ダインコンクリートとは?厚みと特徴

ダインコンクリートとは、積水ハウスが鉄骨系の住宅に使っている、独自のコンクリート系外壁材です。耐久性が高い素材で、見た目にも重厚感があります。積水ハウスの外壁は、建物のシリーズや年代によってダインコンクリートのほか、窯業系サイディング、タイルなどに分かれています。
素材そのものは丈夫でも、雨や紫外線を受け止めているのは表面の塗膜です。この塗膜が傷むと外壁材が水を吸いやすくなるため、一定の年数で塗装による保護をやり直す必要があります。「ハウスメーカーの特殊な外壁だから地元の業者では塗れない」ということはなく、材料の特性を理解した塗装店であれば施工できます。
現場で見たダインコンクリートの厚み

交野市星田西の現地調査では、窓まわりで外壁の表面から凹んで見える部分から、外壁材の厚みを確かめました。当時の記録では約30mm。新築で多く使われている窯業系サイディングは12〜16mmのものが主流なので、約倍の厚みです。
ただし、凹凸の山で測るか谷で測るか、商品や年代によっても数字は変わり得ます。正式な仕様を知りたい場合は、新築時の仕様書を確認するか、積水ハウスにお問い合わせください。塗装の計画で大事なのは厚みの数字そのものより、「凹凸が深く、塗料を奥まで届けにくい外壁」だということです。
塗り替えの時期と劣化のサイン
ダインコンクリートは新築から15〜20年ほどは塗装不要とされ、築15〜20年で初回の塗装を検討するのが目安です。築20年を超えると表面の防水性能が落ちてくるため、塗装でのメンテナンスが必要になります。交野市星田西の現場は築25年で、次のような症状が出ていました。
チョーキング(触ると色の粉が付く)

外壁の表面を指でなでると、外壁と同じ色の粉が付きました。チョーキングは、表面の塗膜の防水性能が切れてきたことを示すサインです。この現場では、日当たりの良い南面を中心に目立っていました。ご自身の手で確かめられる、いちばん分かりやすい目安です。
表面のひび割れ

塗膜が弱ると、外壁材が湿気を吸っては晴れた日に乾く、を繰り返します。その結果、表面に亀裂が出てきます。この現場でも南面に複数のひび割れが見つかりました。特に横方向のひび割れは雨水の入り口になりやすいので注意が必要です。
このほか、外壁の継ぎ目やサッシまわりのシーリングにも劣化が見られました。目地の劣化は外壁材の塗装とは別に考える必要があるため、最後の章で触れます。
交野市星田西・築25年のダインコンクリート塗り替え実例
実際にみのりペイントで塗り替えた、積水ハウスのダインコンクリートのお住まいです。施主様は元の色に近い色を選ばれ、色味は大きく変えずに保護をやり直しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所・築年数 | 大阪府交野市星田西・築25年 |
| 外壁材 | 積水ハウスのダインコンクリート(現場記録で厚み約30mm) |
| 調査で見つかった劣化 | チョーキング(南面中心)/表面のひび割れ/目地・サッシまわりのシーリングの劣化 |
| 下塗り | 水性シリコン浸透シーラー(日本ペイント) |
| 中塗り・上塗り | KFシェアルドF(KFケミカル・1液水性フッ素樹脂塗料) |
| 塗り方 | エアレスでの吹付(下塗り・中塗り・上塗りの3回) |
| 色 | 元の色に近い色 |
下塗り|透明のシーラーを吹付で奥まで入れる

1回目は日本ペイントの水性シリコン浸透シーラーです。無色の下塗り材で、劣化して吸い込みが強くなった外壁に染み込み、上に塗る塗料との接着剤の役割をします。塗ると色は変わりませんが、雨に濡れたアスファルトのように、元の色より少し濃くなり艶が出ます。施主様が「シーラーだけで十分きれいになった」とおっしゃるほどの変化でした。
中塗り・上塗り|同じ塗料を2回重ねる

2回目からは、KFケミカルのKFシェアルドF(1液水性フッ素樹脂塗料)を使いました。水性なのでにおいが比較的少なく、作業性の良い塗料です。中塗りをしっかり乾かしてから、同じ塗料・同じ色で上塗りを重ねます。同じ色を重ねるため塗り漏れに気づきにくく、面ごとに慎重に進めました。

仕上がりは、色味はほとんど変えずに、表面に艶が戻った状態です。近くで見ると、凹凸の奥まで塗料が入っているのが分かります。
塗り方と塗料の選び方|吹付・下塗り・艶
ローラーか吹付か
今の外壁塗装は、近隣への飛散に配慮してローラーで塗るのが主流です。ただ、交野市星田西のダインコンクリートは凹凸が非常に深く、ローラーでは凹んだ部分の奥まで塗料が届かないため、エアレスでの吹付を選びました。周りのお家との距離があったことも判断材料で、飛散しないよう養生をしっかり行ったうえで施工しています。
吹付はローラーに比べて塗料が垂れにくく仕上げられる一方、飛散の心配があります。ローラーと吹付で塗装の耐久年数が変わるわけではありません。外壁の形状と周囲の環境を見て、凹凸の奥まで塗膜を作れる方法を選ぶことが大切です。
下塗り材は「外壁材の確認」から決める
下塗り材は、外壁材と劣化の状態に合わせて選びます。外壁材を取り違えたまま下塗り材を選ぶと、密着不良で数年後に剥がれるおそれがあります。積水ハウスの外装は年代やシリーズで仕様がかなり違うため、写真だけで「ダインコンクリートですね」と言い切るのは推測です。私たちも、実際に触って表面の状態を確かめてから仕様を決めています。
また、ダインコンクリートの塗装では、内部の湿気を逃がす性質を損なわないよう、透湿性に配慮した塗料選びが大切だとされています。上塗りの塗料のグレードは、建物の状態だけでなく「あと何年住むか」という住まい方で決めるのがおすすめです。長く住む予定ならシリコンより耐候性の高いフッ素を選んで塗り替えの回数を減らす、という考え方もあります。
艶が出ることを知っておく
ダインコンクリートは新築時から艶の少ない仕上がりのお家です。塗料は乾くと光沢が出るものが多く、塗り替えると新築時より艶のある見た目になります。交野市星田西の現場でも、シーラーの段階から艶が出ました。「新築のときのマットな感じを残したい」という方は、契約前に艶の具合を塗り板などで確認しておくと、仕上がってからのギャップを防げます。
ダインコンクリートの塗り替え費用の目安
費用は家の大きさ、劣化の程度、塗料のグレード、付帯部の量で変わります。みのりペイントの既存記事で紹介している、積水ハウスの外壁材別の目安は次のとおりです。
| 外壁材 | 塗装費用の目安(30坪) | 初回塗装の目安 |
|---|---|---|
| ダインコンクリート | 100万〜150万円 | 築15〜20年 |
| 窯業系サイディング | 80万〜120万円 | 築10〜15年 |
| タイル外壁 | 基本的に塗装不要(目地のメンテナンスのみ) | — |
ダインコンクリートが窯業系サイディングより高めなのは、凹凸が深く塗料の使用量や手間が増えやすいこと、吹付の場合は養生に手間がかかることが理由として考えられます。この表は目安で、正確な金額は現地調査での見積もりになります。交野市星田西の現場の金額は、工事内容が個別のため、ここでは載せていません。
積水ハウスの外壁塗装費用の全体像は積水ハウスの外壁塗装費用はいくら?相場と工事のポイントで解説しています。また、ハウスメーカー経由の塗装は点検・管理の仕組みを含むぶん、同じ工事内容でも地元の塗装専門店より20〜40%(金額で30〜80万円)ほど高くなるのが一般的です。メーカーの点検見積もりと比べたい方はハウスメーカーの外壁塗装はなぜ高い?実際いくら違うのかも参考にしてください。純正のメンテナンスには建物全体を長期の計画で見てもらえる良さもあるので、保証の条件も含めて比べることをおすすめします。
後悔しないためのチェックポイント
ダインコンクリートの塗り替えで「こんなはずでは」とならないために、見積もりの段階で次の点を確認してください。
- 外壁材をどう確認したか:写真だけでなく、現地で触って確かめたうえでの判断か
- 下塗り材の名前:外壁の状態に合わせた下塗り材を、商品名で答えられるか
- 塗り方:凹凸の奥まで塗料を届ける方法(吹付か、ローラーならどう塗るか)の説明があるか
- 艶の具合:新築時との見た目の違いを、事前に説明してくれるか
- 目地とサッシまわり:シーリングの工事内容が見積もりに分けて書かれているか
目地については、外壁材の塗装とは別の工事として考える必要があります。積水ハウスのお住まいでは、目地にゴム状の部材(ガスケット)が入っている家もあり、直し方が変わります。詳しくは「積水ハウスのガスケット交換とシーリング打ち替え」の記事で解説しています。
また、ハウスメーカーの外装には、表面が焼き物や特殊なコーティングで、塗り替えを前提としていない外壁材もあります。調査の段階で塗装が適さないと判断した場合、みのりペイントでは無理に塗らず、メーカーへの相談をおすすめしています。
よくある質問
ダインコンクリートは塗装しなくても大丈夫ですか?
素材は耐久性が高いですが、表面の塗膜は年数とともに劣化します。新築から15〜20年ほどは塗装不要とされ、築20年を超えると防水性能が落ちてくるため、塗装でのメンテナンスが必要です。チョーキング(触ると色の粉が付く)が出ていれば、塗り替えを検討する時期のサインです。
ダインコンクリートの厚みはどれくらいですか?
みのりペイントが交野市星田西で調査した現場の記録では約30mmで、一般的な窯業系サイディング(12〜16mmが主流)の約倍でした。測る位置や商品・年代で変わり得るため、正式な仕様は新築時の仕様書か積水ハウスでご確認ください。
ダインコンクリートはローラーで塗れますか?
外壁の凹凸の深さによります。交野市星田西の現場は凹凸が非常に深く、ローラーでは奥まで塗料が届かないため、養生をしっかりしたうえでエアレスの吹付で塗りました。ローラーと吹付で塗装の耐久年数が変わるわけではないので、凹凸の奥まで塗膜を作れる方法を選ぶことが大切です。
積水ハウス以外の塗装店でもダインコンクリートを塗れますか?
材料の特性を理解した塗装店であれば施工できます。ただし、ハウスメーカーの長期保証は契約内容によって条件が異なるとされているため、保証書とメンテナンス計画書を先に確認し、不明な点は積水ハウスの窓口にお問い合わせください。
塗り替えると、新築時と見た目が変わりますか?
色を元に近い色にしても、艶の具合が変わることがあります。ダインコンクリートは新築時から艶の少ない仕上がりですが、塗料は乾くと光沢が出るものが多く、交野市星田西の現場でも塗り替え後は表面に艶が出ました。マットな感じを残したい場合は、契約前に艶の具合をご相談ください。
ダインコンクリートの塗り替えが気になったらお気軽にご相談ください
みのりペイント(大阪市平野区)では、平野区を拠点に八尾市・東大阪市・松原市・交野市など大阪府内で、積水ハウスをはじめとするハウスメーカー住宅の外壁塗装を承っております。外壁診断士の資格を持つ代表の松本が直接お伺いし、外壁材の状態を実際に確かめたうえで、塗り方と塗料をご提案します。保証は塗料に応じて最大15年。現地調査・お見積もりは無料です。
代表・松本|お気軽にどうぞその見積もり、本当に適正ですか?
「高い気がする」「手抜きされてないか不安」——他社のお見積りを、大阪・平野区の業者が無料で第三者チェック。乗り換えを無理にお勧めすることはありません。
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