羽曳野市羽曳が丘|スレート屋根と外壁を塗装|3回塗りの全工程と縁切りの判断


「屋根はきれいに塗ってもらえたら、それでいいと思っていました」
羽曳野市羽曳が丘のお客様が、工事の途中でぽつりとおっしゃった一言です。きっかけは、同じ時期に建った近所のお家が足場を組んでいたこと。「うちもそろそろかな」と思って、外から見える範囲の色あせを気にしてご連絡をくださいました。
築16年。屋根はスレート(化粧スレート、カラーベストとも呼ばれる薄い板状の屋根材)、外壁は窯業系サイディングの2階建てです。診断してみると、外壁の目地シーリングは硬化してひび割れ、屋根も表面の防水性が落ちて色が抜けかけていました。屋根塗装・外壁塗装・シーリングの打ち替えを行い、外壁は濃茶とベージュのツートン、屋根は落ち着いた濃色で仕上げています。工期は18日間でした。
この記事は、その18日間を工程の順番どおりに追いかけた記録です。スレート屋根の塗装工程は、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りという言葉で説明されがちですが、実際にはその手前と途中に、写真を見ないと分からない作業がいくつも挟まっています。とくに「塗料でふさいだ隙間を、わざわざ開け直す」という一見矛盾した工程については、この記事のいちばん長い章を使って説明します。
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築16年の屋根と外壁は、どんな状態だった?
最初にやるのは診断です。屋根は下から見上げても状態がほとんど分かりません。そこでドローンを飛ばして、上から屋根の全面を撮影しました。


写真で見てわかるとおり、スレートは1枚1枚が独立した板で、下の段の上に少しずつ重ねながら葺かれています。1枚が薄くて軽いのが利点で、建物への負担が小さい屋根材です。そのかわり、表面の塗膜が防水の主役になっているので、塗膜が痩せてくると素材そのものが水を吸い始めます。このお家も、色が抜けてきている面と、まだ色が残っている面の差がはっきり出ていました。
羽曳が丘は、丘陵を造成して同じ時期に一斉に家が建った住宅地です。だから近所で1軒が足場を組むと、周りのお家も同じくらいの築年数で同じくらいの傷み方をしている、ということがよく起こります。今回のご相談も、まさにそのきっかけでした。高台で風通しがよく日当たりも取れる立地なので、北面の苔よりも、日射による塗膜の痩せのほうが先に来る傾向があります。
外壁側で気になったのは、板と板の継ぎ目にあるシーリングです。


シーリングはゴムのような弾力で継ぎ目を埋めている部材です。新築のときはぴったり詰まっていますが、紫外線と熱で少しずつ硬くなり、伸び縮みについていけなくなって割れます。サッシの周囲も同じで、外壁と別の部材が接する場所ほど、雨水が入り込むきっかけになりやすい。塗装の前に、ここを直しておくかどうかで工事の意味がまったく変わります。
スレート屋根の塗装工程は、どんな順番で進むの?

先に全体像を出しておきます。今回の18日間は、大きく分けると次の順番で進みました。
- 足場の組み立てと飛散防止シートの設置
- シーリングの打ち替え(既存を撤去してから新しく充填)
- 高圧洗浄と、しっかりした乾燥時間
- 養生(塗らない場所をビニールとテープで覆う)
- 外壁の下塗り → 中塗り → 上塗り
- 屋根の下塗り →(必要に応じて縁切り)→ 中塗り → 上塗り
- 付帯部(破風板・雨樋・軒天など)の塗装
- タッチアップ・清掃・お客様との最終確認・足場の解体
18日間と聞くと長く感じられるかもしれませんが、内訳を見ると納得していただけると思います。塗る作業そのものは全体の半分もありません。洗浄後の乾燥、下塗り後の乾燥、中塗り後の乾燥。この待ち時間を削ると、塗膜が本来の性能を出せなくなります。加えて、冬場は日照時間が短く気温も上がりきらないため、1日に進められる面積が夏より少なくなります。今回は12月をまたぐ工程だったので、そのぶんの余裕も見込んだ日数でした。
順番には理由があります。シーリングを塗装より先にやるのは、新しいシーリングの上から塗膜をかぶせて紫外線から守るため。洗浄を塗装より先にやるのは、汚れの上に塗った塗膜は必ず剥がれるからです。そして屋根の塗装工程だけに「縁切り」という、他の部位には出てこない作業が挟まります。
なぜ「塗料でふさいだ隙間」を、わざわざ開け直すの?
屋根塗装の説明でいちばん腑に落ちにくいのが、この工程だと思います。せっかく塗った塗料を、乾く前後に切って隙間を作り直す。言葉だけ聞くと、やった仕事を自分で壊しているように聞こえます。
でも、これはスレート屋根の構造を知ると、ごく当たり前の作業になります。
スレート屋根には、なぜ隙間が必要なの?

スレートは、下の段の上に次の段を重ねながら葺いていきます。この重なり部分(水下側の端)には、もともとわずかな隙間があります。ぴったり密着しているわけではありません。
この隙間には、はっきりした役割があります。強い雨や横殴りの風のとき、雨水は重なりの隙間を毛細管現象でじわりと吸い上がります。板と板がわずかに離れていれば、上がってきた水はその隙間から下へ抜けて、軒先から出ていく。スレート屋根は「水がまったく入らない屋根」ではなく、「入った水がすぐ抜ける屋根」として設計されています。
屋根の下には、防水シート(ルーフィング)と野地板があります。スレートの下に入った水は、本来ならルーフィングの上を滑って軒先へ流れていくだけで終わります。抜け道が確保されている限り、それは異常でもなんでもありません。
塗料で隙間がふさがると、何が起きる?
ここで塗装が絡んできます。塗料はローラーで塗り広げるので、当然、重なり部分にも入り込みます。3回塗り重ねれば、塗膜には相応の厚みが出ます。その結果、もともとあったわずかな隙間が、塗料でふさがった状態になることがあります。
隙間がふさがると、毛細管現象で入った水の抜け道がなくなります。抜けない水は重なりの内側にたまり、ルーフィングを傷めたり、野地板を湿らせたりする原因になり得ます。長い時間をかけて下地が傷むと、雨漏りにつながることもあります。
誤解のないように書いておくと、これは「塗装した屋根は必ず雨漏りする」という話ではありませんし、逆に、縁切りさえしておけば雨漏りとは無縁になる、という話でもありません。雨漏りの原因は、棟板金の浮き、谷板金の穴あき、ルーフィングそのものの寿命、外壁との取り合いなど、いくつもあります。縁切りは、そのうち「塗装工事が原因で作ってしまうかもしれないリスク」を減らすための処置のひとつです。
縁切りって、具体的に何をするの?
やり方は大きく2通りあります。
ひとつは、塗装後に道具で切り開く方法です。皮スキ(ヘラ状の工具)やカッターを重なりに差し入れて、ふさがった塗膜を1枚ずつ切っていきます。昔からある方法で、道具代はかかりません。ただし枚数が多いと相当な手間になりますし、乾き具合によっては切り口がめくれたり、上を歩いて塗膜を傷めたりするリスクもあります。
もうひとつが、縁切り部材を挿し込む方法です。小さな樹脂製の部品をスレートの重なりに差し込み、物理的に隙間を確保しておく。切り開くのではなく、最初からふさがらないようにしておく考え方です。挿し込むタイミングは下塗りが乾いたあと、中塗りの前が基本になります。上塗りまで終わってから挿し込むと、仕上がった塗膜を傷めてしまうからです。
ちなみに、この部材の呼び名としてよく使われる「タスペーサー」は特定メーカーの製品名です。一般名詞としては縁切り部材と呼ぶのが正確で、同じ役割の部材は複数のメーカーから出ています。見積書に製品名で書かれていることも、「縁切り」とだけ書かれていることもあります。
縁切りが要らないケースもあるって本当?

あります。ここは正直に書いておきたいところです。スレート屋根なら常に縁切りが必要、というわけではありません。
代表的なのは次の3つです。
- 屋根の勾配が急な場合。傾斜がきついほど水は自重で早く落ちていくので、重なりに水が滞留しにくくなります。
- 既存の隙間がもともと十分にある場合。屋根材の反りや浮きで重なりが開いていると、塗ってもふさがりきりません。
- スレートが劣化しすぎていて、部材を挿せない場合。踏むと割れるほど脆くなった屋根に部品を差し込むと、その場で欠けてしまいます。この状態の屋根は、そもそも塗装で寿命を延ばせる段階を過ぎていることが多く、カバー工法や葺き替えを検討する話になります。
つまり縁切りは、「毎回やる決まりごと」ではなく「屋根の状態を見て、必要かどうかを判断する工程」です。必要な屋根でやらなければ手抜きですが、不要な屋根で費用だけ乗せられても意味がありません。
なお、スレートの中には、そもそも塗装に向かない屋根材もあります。特定時期に製造された一部の製品は、層が剥がれるように傷むため塗っても長持ちしません。屋根材の種類の見分け方はパミール屋根が判明したら|カバー工法しかない理由と費用で解説しています。
見積書のどこを見れば分かる?
縁切りは、工事が終わってしまうとお客様の目では確認できない工程です。屋根の上ですし、完成後の見た目には一切あらわれません。だからこそ、契約前の見積書で確認しておくのがいちばん確実です。
チェックするのは1点だけ。「縁切り」または縁切り部材の項目が、屋根塗装とは別の行として書かれているかどうか。数量(枚・箇所)まで入っていれば、なお安心です。
そして項目が見当たらないときは、遠慮なく理由を聞いてください。「勾配が急なので不要と判断しました」「屋根材が脆く、挿すと割れるので皮スキで対応します」といった答えが返ってくるなら、それは筋の通った説明です。逆に、質問への答えが曖昧だったり、「うちは全部込みなので」で終わったりする場合は、もう一度確認したほうがいいと思います。込みなら込みで、何をどうするのかは答えられるはずです。
ついでに書いておくと、この工程の費用は屋根の面積や状態で変わります。金額の目安を一律に示すのは難しいので、必ずご自宅の見積書の数字でご確認ください。
足場と養生は、工程のどこに入るの?

写真に残りにくいのですが、塗装工事の最初と途中には、塗る以外の準備工程が2つ入ります。
ひとつは足場です。屋根と外壁を同時に塗る場合、足場は1回で済みます。屋根の縁切りにしても、下塗りの塗り重ねにしても、職人が安全に屋根の上に立てることが前提の作業です。足場が不安定な状態で屋根に上がると、作業そのものが雑になります。飛散防止シートも同時に張り、洗浄の水や塗料のミストがお隣に飛ばないようにします。
もうひとつが養生です。窓ガラス、サッシ、玄関まわり、給湯器、室外機、車。塗らない場所をビニールとテープで覆っていきます。地味な作業ですが、養生が雑な現場は仕上がりのラインも必ず乱れます。今回のシーリング工程の写真で、目地の両側に青いマスキングテープが貼られているのが見えると思います。あれも養生の一種で、真っすぐなラインを出すための下ごしらえです。
シーリングの打ち替えは、なぜ塗装より先なの?
今回の工事で最初に手をつけたのは、外壁の目地でした。硬化して割れていた既存のシーリングを、いったん全部取り除きます。

両サイドにカッターで切り込みを入れ、ペンチで引き抜く。目地の奥にある青いバックアップ材が見えているのが、古い材料をきちんと撤去できた証拠です。上から新しい材料を重ねるだけの「増し打ち」では、この青は出てきません。

撤去したら、目地の内側にプライマーを塗ります。下地と新しいシーリング材をしっかり接着させるための下処理です。同時に、両側にマスキングテープを貼って、仕上がりのラインをまっすぐ出せるようにしておきます。


専用のガンで材料を充填し、ヘラで押さえて均します。ここでの狙いは、内部に空気を残さないこと。空気が残ると、そこから割れが始まります。使用したのはノンブリードタイプの変性シリコンで、後から塗る塗料と相性の良い材料です。

打ち替えが終わった状態です。この上から塗装をかぶせることで、シーリング自体も紫外線から守られます。塗装より先にシーリングを直す理由は、ここにあります。
高圧洗浄は、どこまでやるの?

洗浄は、地味ですが工事の成否を左右する工程です。汚れ・苔・古くなって粉状になった塗膜の上に新しい塗料を塗ると、その汚れごと剥がれます。塗料が持っている性能を出し切るには、下地が清潔である必要があります。
屋根も外壁も同じように洗いますが、屋根のほうが苔や砂ぼこりの堆積が多く、水が濁らなくなるまで時間がかかります。そして洗ったあとは、しっかり乾かします。ここで急いで塗ると、水分が閉じ込められて後々のふくれの原因になります。
外壁の3回塗りは、1回ずつ何が違うの?
外壁は3回塗り重ねます。1回目と2・3回目では、目的も材料もまったく違います。

1回目は下塗り(シーラー)。下地と仕上げ塗料を密着させる接着剤の役割です。無色なので塗っても色は変わりませんが、下地がシーラーを吸い込んで艶が出るので、塗った場所と塗っていない場所は現場で見ればすぐに分かります。

2回目・3回目が仕上げ塗料です。今回の外壁はKFケミカルのKFシェアルドF。フッ素樹脂を使った塗料で、シリコン系より一段階上の耐候性が期待できるグレードです。

中塗りから色が乗ります。塗った面と、まだ塗っていない面の差が出る瞬間で、お客様がいちばん驚かれるところでもあります。

今回は上部をベージュ、下部を濃茶に塗り分けたツートンです。もともと2種類の外壁材で面が分かれていた建物なので、その境目をそのまま色の切り替え位置として使っています。
上塗りは、中塗りと同じ材料・同じ色を重ねます。色を変えるためではなく、塗膜の厚みを規定どおり確保するための工程です。同じ色を重ねるので写真では違いが分かりにくいのですが、この1回があるかどうかで塗膜の寿命は変わります。中塗りをしっかり乾燥させてから上塗りに入るのも、決められた乾燥時間を守るためです。
屋根の3回塗りは、外壁とどこが違うの?
屋根も同じ3回塗りですが、材料も条件も外壁とは別物です。

下塗りには屋根用の強化シーラーを使いました。スレートは外壁より吸い込みが激しい下地です。劣化が進んだ屋根では、1回塗っただけではシーラーが吸い込まれてしまい、表面に膜が残らないことがあります。その場合は下塗りを重ねます。


下塗りが終わった屋根です。無色なので色は付きませんが、素材が吸い込んだぶん、元の色よりわずかに濃く見えます。縁切りを行う場合は、この下塗りが乾いたあと、次の中塗りに入る前が作業のタイミングになります。

仕上げに使ったのは日本ペイントのファインパーフェクトベスト。2液型なので、主剤に硬化剤を規定の比率で混ぜてから使います。混ぜてしまうと時間内に使い切らなければならない材料なので、屋根の面積と1日の作業量から逆算して、その都度必要な量だけ作ります。

塗り重ねている途中の1枚です。塗った列とまだの列で、色の深さがはっきり違うのが分かると思います。屋根は下から見上げてもほとんど見えない場所なので、こうして工程を写真に残すこと自体が、お客様にとっての確認材料になります。

塗り終わった屋根です。色が抜けてまだらになっていた面が、均一な濃色に戻りました。ただし塗装で回復するのは表面の防水性であって、スレートそのものが新品に戻るわけではありません。ここは正直に申し上げています。
付帯部は、どこまで塗るの?
付帯部というのは、外壁と屋根以外の細かい部位のことです。破風板、鼻隠し、雨樋、軒天、幕板、雨戸、水切りなど。面積は小さいのに、種類が多くて手間がかかります。



付帯部は2回塗りで仕上げるのが基本です。そして大事なのが、お家によって塗れる場所と塗れない場所があるという点。アルミやステンレスは塗料が定着しにくく、無理に塗ると早い時期に剥がれます。お客様が「ここも塗ってもらえると思っていた」と考えていた場所が、実は塗れない素材だったというのは珍しくありません。
だからこそ、どこまでを塗装範囲に含めるかは、契約前に業者と施主で一つずつ確認しておくべきです。見積書に「付帯部一式」とだけ書かれている場合は、その一式に何が入っているのかを聞いてください。
付帯部を塗り終えたあと、細かなタッチアップと清掃をして、工事は完了です。
この工事の基本情報と参考価格
| 施工エリア | 大阪府羽曳野市羽曳が丘 |
|---|---|
| 築年数 | 16年 |
| 建物 | 戸建て住宅/窯業系サイディング外壁+スレート屋根 |
| 施工内容 | 屋根塗装/外壁塗装(濃茶×ベージュのツートン)/シーリング打ち替え/付帯部塗装 |
| 使用塗料 | 外壁:KFシェアルドF(KFケミカル・フッ素樹脂塗料) 屋根:ファインパーフェクトベスト(日本ペイント) |
| 工期 | 18日間 |
| 保証 | 外壁10年/屋根5年 |
| 参考価格 | 160万円前後(税込) |
※参考価格は、同等の内容を現在の価格でお見積りした場合の目安です。実際の金額は建物の大きさ・劣化の程度・足場の条件などで変わります。
スレート屋根の塗装について、よくいただくご質問
スレート屋根の塗装だけなら、何日くらいで終わりますか?
屋根だけであれば、足場の設置から解体まで含めて1週間前後が目安です。ただし今回のように外壁とシーリングを同時に行うと、乾燥待ちの時間を挟むぶん日数が伸びます。この現場は18日間でした。工期の大半は「塗っている時間」ではなく「乾かしている時間」と「洗浄後に水分を飛ばす時間」です。短く仕上げることを売りにしている見積もりがあれば、どの工程を短縮するのかを確認してみてください。
屋根の下塗りは1回で足りますか?
屋根の状態によります。劣化が進んで吸い込みの激しいスレートでは、1回塗っただけではシーラーが素材に吸われてしまい、表面に膜が残りません。その場合は下塗りを重ねます。下塗りの回数は「規定の回数」ではなく「下地が止まるまで」で決まると考えていただくのが実際に近いです。塗ったあとに艶が均一に出ているかどうかが、現場での判断材料になります。
屋根と外壁で塗料のメーカーが違うのは問題ありませんか?
問題ありません。屋根と外壁では、求められる性能がそもそも違うからです。屋根は直射日光と雨をまともに受け、夏場は表面温度がかなり上がります。外壁は紫外線と汚れへの強さが重視されます。それぞれの部位に適した材料を選ぶと、結果的にメーカーが分かれることはよくあります。今回も外壁はKFケミカル、屋根は日本ペイントの製品を使っています。大切なのは、同じ部位のなかで下塗りと上塗りの相性が取れているかどうかです。
縁切りをしたかどうかは、工事のあとから確認できますか?
完成後の見た目からは判断できません。屋根の上ですし、仕上がりには一切あらわれない工程だからです。確認する方法は2つあります。ひとつは、契約前の見積書に項目として入っているかを見ること。もうひとつは、工事中に工程写真をもらうことです。屋根の作業は施主様が直接見られないぶん、写真での報告があるかどうかは業者を選ぶときの判断材料になります。もし工事が終わってから気になった場合は、施工した業者に写真の有無を聞いてみてください。
塗装した屋根は、次はいつ塗り替えですか?
使用した塗料のグレードと屋根の向き・勾配によりますが、スレート屋根の再塗装は10年前後を一区切りに考えます。今回の屋根の保証は5年ですが、これは「5年で塗り替えが必要」という意味ではなく、施工に起因する不具合を保証する期間です。外壁と屋根では傷み方の速さが違うので、保証年数も分けています。次の塗り替え時期は、色あせよりも「雨のあと屋根が乾きにくくなった」「苔が出てきた」といったサインで判断してください。
見えない工程まで、写真でお渡しします
冒頭のお客様は、「屋根はきれいに塗ってもらえたら、それでいいと思っていました」とおっしゃっていました。実際、完成した屋根の写真をご覧になったときも、いちばん喜ばれたのは色でした。
でも工程の写真を一枚ずつお見せしながら説明していくうちに、「屋根って、水を通さないんじゃなくて、入った水を逃がしてるんですね」とおっしゃったのが印象に残っています。きれいに塗ることと、屋根を長持ちさせることは、同じ作業では達成できません。色は上塗りの1回で決まりますが、寿命は洗浄・下塗り・隙間の確保といった、仕上がりに一切あらわれない工程の積み重ねで決まります。
だから私たちは、屋根の上で何をしたかを写真でお渡しします。見えない場所こそ、記録が残っていることに意味があるからです。
みのりペイントは大阪市平野区を拠点に、羽曳野市を含む近隣エリアで施工しています。お手元の見積書に「縁切り」の項目があるかどうか分からない、という段階のご相談でも構いません。お家の写真を送っていただければ、屋根の状態と、その屋根に必要な工程を一緒にご説明します。
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