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大阪市平野区|築37年・20年ぶり2回目の外壁と屋根の塗り替え|2回目は本当に安く済むのか

BEFORE 施工前
20年ぶりの塗り替え前の外観 大阪市平野区の築37年住宅
AFTER 施工後
2回目の塗り替えを終えた築37年住宅の外観 大阪市平野区

「前に塗ったのがいつだったか、もう覚えていなくて」

大阪市平野区の築37年のお住まいから、そんな一言でご相談をいただきました。玄関先で当時の書類を探していただき、ようやく出てきたのが約20年前の日付。つまりこのお家にとって、今回が2回目の外壁塗装ということになります。

外壁塗装の2回目は、1回目とはまったく別の工事です。1回目は建てたときの素地に塗りますが、2回目は「前の職人が塗った塗膜」の上に塗ります。その塗膜がどんな状態かによって、必要な作業も、かかる費用も、仕上がりの持ちも変わります。しかも前回から20年が空いていると、判断すべきことがさらに増えます。

この記事では、平野区で実際に行った築37年・20年ぶりの塗り替え工事を全工程お見せしながら、2回目の塗り替えで何が1回目と違うのか、そして「2回目のほうが安く済む」という思い込みがどこで崩れるのかを、正直に書いていきます。

この工事の基本情報

施工エリア 大阪市平野区
施工内容 外壁塗装/屋根塗装/塀・擁壁塗装/付帯部塗装
建物 築37年・木造住宅(モルタル外壁/スレート屋根)
前回の塗装 約20年前(今回が2回目の塗り替え)
使用材料(外壁) 下塗り:ホワイトフィラーAII(アステックペイント)
中塗り・上塗り:スーパーラジカルシリコンGH(アステックペイント)
使用材料(屋根) 下塗り:ベスコロフィラーHG(スズカファイン)
中塗り・上塗り:ワイドルーフSi(スズカファイン)
施工期間 21日間
保証年数 外壁5年/屋根5年
参考価格 154万円前後(税込)
参考価格は、同等の内容を現在の価格でお見積りした場合の目安です。建物の大きさ・劣化の程度・足場の条件によって変わります。

外壁塗装の2回目は、1回目と何が違うのか

1回目の外壁塗装と2回目の外壁塗装の違いを、素地と旧塗膜の上に塗る点で比較した図解
2回目は、今の下地を読んで塗る工事です

お問い合わせの電話口で一番多く聞かれるのが「2回目でも1回目と同じことをするんですか」という質問です。答えは、工程の名前だけを見ればほとんど同じ、中身はかなり違う、になります。

1回目は素地に塗る、2回目は「他人が塗った塗膜」に塗る

新築から最初の塗り替えでは、塗る相手はモルタルやサイディングそのものです。素材の性質は最初から分かっていますし、メーカーが推奨する下塗り材も素直に選べます。

ところが2回目は違います。塗る相手は素地ではなく、前回の職人が塗った仕上げ塗膜です。この塗膜が何の塗料でできているか、何回塗られているか、下塗りに何が使われたか。それが分からないまま、その上に新しい塗料を密着させなければなりません。

塗料には相性があります。たとえば旧塗膜が強溶剤系で、その上に相性の悪い塗料を直接乗せると、下の塗膜を溶かして縮ませてしまうことがあります。逆に旧塗膜がツルツルに硬化していれば、新しい塗料が食いつかず、数年で剥がれてくる。だから2回目は「素地に何を塗るか」ではなく、「この塗膜に何なら乗るか」を先に決める工事になります。

前回の施工品質が、そのまま今回の下地になる

これが2回目でいちばん厳しい現実です。前回の工事が丁寧だったお家は、20年経っていても塗膜が均一に残っていて、洗って下塗りをすれば素直に仕上がります。逆に前回が洗浄不足だったり、下塗りを省いていたりすると、その手抜きが20年分の劣化として今回の見積書に返ってきます。

今回のお家では、外壁の塗膜はおおむね素直に残っていました。ただし後で触れる鼻隠しや塀のように、部分的に前回の塗膜が浮いてしまっている箇所がありました。2回目の見積もりが「一式いくら」で出しにくいのは、この“前回の残り方”が家ごとにバラバラだからです。

旧塗膜の劣化が激しければ、剥離という工程が増える

旧塗膜が浮いたり捲れたりしている箇所は、上から塗ってはいけません。浮いた膜ごと新しい塗料が持っていかれるので、必ず先に落とします。手工具や電動工具で削り落とす「ケレン」、範囲が広ければ剥離剤を使うこともあります。

この作業は面積では測りにくく、実際に足場に上がって触ってみないと量が読めません。塗料代よりも人件費と日数がかさむ工程なので、2回目の工事で費用が膨らむとしたら、たいていはここです。塗膜が剥がれてしまう原因そのものについては話が長くなるので、ここでは「前回の下地処理や旧塗膜との相性が主な原因」とだけ触れておきます。詳しくは平野区で外壁の劣化サイン7選もあわせてご覧ください。

前回から20年空くと、現場では何が見えるのか

前回の外壁塗装から20年空いた現場で見えるチョーキング、ひび割れ、旧塗膜の捲れ、塀の膨れ、屋根確認の図解
時間が空くほど、外壁以外の傷みも同時に出てきます

一般的なシリコン系塗料の設計上の耐用年数は10年前後です。今回のお家は、その倍にあたる20年が経過していました。現地調査で見えたものを順に並べます。

指で触ると粉が付く(チョーキング)

指で触れると粉が付く外壁のチョーキング現象
現地調査|外壁を触ると白い粉が付くチョーキング。前回塗った塗膜の樹脂が紫外線で分解され、顔料が粉になって表面に浮いた状態です。

外壁に手を当てると、外壁色の粉が指に付きました。チョーキングと呼ばれる現象で、塗膜の樹脂が紫外線で分解され、中の顔料が表面に浮き出ています。これは前回塗った塗膜の防水性がすでに切れているというサインです。特に日当たりの強い南面に出やすく、今回もその傾向どおりでした。

モルタル外壁のひび割れ

モルタル外壁に生じたひび割れ 2回目の塗り替え前の状態
現地調査|モルタル外壁のひび割れ。塗膜の追従性が失われ、下地の動きがそのままひび割れとして表面に出ていました。

数か所にひび割れが出ていました。新しいうちの塗膜には多少の伸びがあり、下地の細かい動きに追従してくれますが、20年経った塗膜にその弾力は残っていません。ひび割れや隙間は湿気の侵入経路になります。木造のお住まいにとって湿気は天敵なので、早めに塞いでおきたい部分です。

鼻隠しの旧塗膜が捲れていた

横樋の内側にある鼻隠しで旧塗膜が捲れている様子
現地調査|鼻隠しの旧塗膜が捲れていた。素地が生木の鼻隠し。前回の塗膜が浮いて捲れており、そのまま塗り重ねられない状態でした。

横樋の内側にある鼻隠しという部材が、生の木のままでした。ここに前回塗られた塗膜が浮き、めくれ上がっていました。木部は動きが大きく、塗膜が追いつきにくい部位です。ここは間違いなく下地処理から入る必要がある箇所でした。

塀が水を含んで膨らんでいた

水がまわって膨らんだ塀の表面 塗り替え前の状態
現地調査|塀の表面が水を含んで膨らんでいた。家の正面にある塀。塗膜の裏に水がまわり、膨れが何か所も出ていました。

家の正面にある塀にも、膨れが多数出ていました。塗膜の裏側に水がまわると、こうして表面が浮きます。塀は建物本体ほど気にされないことが多い部位ですが、道路から一番よく見える場所でもあります。ここも下地処理から入れることにしました。

屋根はドローンで確認

ドローンで確認したスレート屋根 旧塗膜が白くなっている
現地調査|ドローンで確認したスレート屋根。薄いスレート瓦。前回の塗膜が紫外線で白っぽく変色し、防水性を失っていました。

屋根はドローンを飛ばして状態を見ました。薄いスレート瓦で、前回塗られた塗膜が紫外線で白っぽく変色しています。スレートは素材自体が水を吸う板なので、表面の塗膜が失われると雨水を含んで反りや割れにつながります。2回目の塗り替えでは、屋根のほうが外壁より先に限界を迎えていることが少なくありません。屋根の判断については平野区の屋根塗装・カバー工法・葺き替えの選び方で詳しく整理しています。

2回目のほうが安く済む、とは限らない理由

2回目の外壁塗装が安く済むとは限らない理由を、下地補修、傷む部位、素地劣化で示した図解
前回の記録と今の下地状態を見て、工事内容を決めます

「1回目でひととおり整えたから、2回目は軽く済むだろう」——これは本当によくいただく期待です。ただ、正直に申し上げると2回目のほうが高くつくケースは珍しくありません。理由は3つあります。

理由1:下地補修の量が読みにくい

1回目の塗り替えでは、下地は建てたときのままです。傷んでいてもだいたい経年相応で、範囲も予想が付きます。ところが2回目は、前回の塗膜の残り方によって補修の量が変わります。今回のように鼻隠しの捲れ、塀の膨れ、外壁のひび割れが同時に出ていると、それぞれに別の下地処理が要ります。塗る前の工程が増えるほど、日数と人件費が積み上がります。

理由2:間隔が空くほど、傷む部位が増える

10年で塗り替えれば外壁と屋根だけで済んだかもしれない工事が、20年空くと付帯部や塀まで巻き込みます。塗膜は面ごとに劣化速度が違うので、時間が経つほど「一番弱い部位」が次々に限界を超えていくためです。今回の工期21日間という長さも、外壁・屋根・塀・付帯部をすべて同時に手当てしたことが理由です。

理由3:素地まで傷むと、塗装では戻せなくなる

これが一番大きな話です。塗膜が完全に機能を失った状態で何年も放置されると、傷むのは塗膜ではなく素地そのものになります。スレートが割れる、木部が腐る、モルタルが浮く。そうなると塗装ではなく、部材の交換や張り替えが必要になり、費用の桁が変わります。

2回目が安く済むのは、前回の塗膜がまだ生きているうちに塗り替えた場合だけです。今回のお家は、素地に致命傷が入る手前でご相談をいただけたので、塗装で立て直すことができました。

前回と同じ塗料・同じ色にすべきですか

塗料は「同じ」より「今の下地に合うもの」

前回と同じ塗料を選べば安心、というものではありません。20年前と現在では塗料そのものが進化していますし、何より下地の状態が20年前とは別物になっています。判断の順番は、まず旧塗膜の状態を見て、それに密着する下塗り材を決め、その下塗り材に乗る主材を選ぶ——これが正しい流れです。

今回は外壁にアステックペイントのスーパーラジカルシリコンGHを選びました。1液水性のラジカル制御型で、チョーキングの原因になる劣化反応を抑える設計の塗料です。前回の塗膜がチョーキングで白く粉を吹いていたお家なので、同じ道をもう一度たどらせないという意図があります。ラジカル系とシリコン系の違いそのものは別の記事で扱っていますので、ここでは選定理由までにとどめます。

色は「同じ」を選ぶ人が多いが、必ずしも正解ではない

色については、2回目のお客様ほど「前と同じ色で」とおっしゃる傾向があります。見慣れているので安心感があるのは確かです。ただ、注意点が2つあります。

ひとつは、お客様が記憶している「前の色」は、すでに20年褪せた色だということ。同じ色番号で塗ると、記憶より鮮やかに仕上がって驚かれることがあります。もうひとつは、濃い色ほど褪色が目立ちやすいという点。今回は薄いベージュ系を選ばれました。汚れも褪色も出にくく、下町の街並みにもなじむ無難で強い選択です。

前回の記録が分からないときは、どう判断するのか

「前回の塗料名も、施工年も分からない」——これはむしろ普通のことです。20年前の見積書を保管しているお家のほうが少数派です。記録がないときは、現場で次の順に確認していきます。

  1. 触って粉が付くか:チョーキングの有無で、塗膜が寿命に達しているかを判断します。粉が濃く付くほど、防水性は残っていません。
  2. 爪や工具で軽く引っかく:塗膜が薄く剥がれてくるか、しっかり食い付いているかを見ます。浮いていれば剥離が必要な範囲です。
  3. 剥がれた断面の層を数える:捲れた箇所の断面を見ると、塗膜が何層あるかが分かります。層が2つ以上なら過去に塗り替えている証拠です。
  4. 水を掛けて吸い込みを見る:水がすっと吸い込まれるなら塗膜は機能していません。弾けば、まだ膜が生きています。
  5. 付帯部の色から推測する:雨樋や雨戸など、日当たりの弱い部位には当時の色が比較的残っています。

そのうえで、迷ったら「密着重視の下塗り材」を選ぶのが実務上の答えです。今回の外壁ではホワイトフィラーAIIを全面に入れました。細かいひび割れを埋めながら、旧塗膜と新しい主材のあいだを取り持つ層をつくる材料です。旧塗料が特定できないときほど、この一層に手間をかけます。

外壁の下塗りに使用したホワイトフィラーAIIの缶
外壁の下塗り材(ホワイトフィラーAII)。細かいひび割れを埋めながら、上に重ねる塗料の受け皿になる下地をつくる材料です。

工事の全記録|21日間で何をしたか

21日間の外壁塗装工事で高圧洗浄、外壁3回塗り、屋根塗装、付帯部塗装、塀の補修を行う工程図
外壁だけでなく、屋根・付帯部・塀まで一緒に整えました

高圧洗浄|2回目の工事で最も重要な工程

高圧洗浄に使用する洗浄機とコンプレッサー
高圧洗浄に使用する機材。塗り重ねる前に、旧塗膜の弱い層と汚れを水圧で落としきります。

2回目の塗り替えにおいて、高圧洗浄は1回目以上に重要です。落とすのは汚れだけではありません。チョーキングで粉になった旧塗膜の表層を、水圧で削り落とすのが目的です。この粉が残ったまま塗ると、新しい塗料は粉の上に乗ることになり、いくら高級な塗料を使っても数年で一緒に剥がれます。

スレート屋根を高圧洗浄している様子 洗浄した部分の色が変わる
高圧洗浄|屋根から先に洗います。洗った部分だけ色が濃く変わります。表面の汚れと劣化した旧塗膜が落ちた証拠です。

洗浄は上から下へ。今回は屋根の塗装もあるため、屋根から先に洗いました。写真で色が変わっている部分が洗い終えた箇所です。表面に付着していた汚れと、劣化して浮いていた旧塗膜が落ちていくのが見て取れます。

モルタル外壁を高圧洗浄している様子
高圧洗浄|外壁は2階から1階の順に。上から下へ。屋根を終えてから外壁、2階から1階へと洗い下ろします。

続いて外壁を、2階から1階の順に洗い下ろします。順番を守るのは、下を先に洗っても上から汚水が落ちてきて意味がなくなるからです。

洗浄後のガレージ土間 黒い汚れが落ちた状態
高圧洗浄|ガレージの土間もあわせて。塗装とは直接関係のない土間も、足場がある間にあわせて洗いました。

塗装工事とは直接関係ありませんが、ガレージ内の土間も洗いました。堆積していた黒い汚れが落ち、こちらはお客様にも喜んでいただけた部分です。

外壁塗装|3回塗りの1回目はフィラーから

ローラーでモルタル外壁にフィラーを塗っている様子
外壁1回目|フィラーを塗り込みます。旧塗膜の上にそのまま重ねるのではなく、まず全面をフィラーで受け直します。

外壁は3回塗り重ねて仕上げます。1回目に選んだのは、前述のホワイトフィラーAII。ひび割れが数か所出ているモルタル壁で、なおかつ前回塗装済みという条件から、細かいひび割れを埋めながら下地を形成できる材料を選びました。

フィラーを塗り終えて全体が白くなった外壁
外壁1回目後|家全体がいったん白くなります。フィラーは白いので、下塗りが終わると外壁は真っ白に。ここから色が乗ります。

フィラーは白い材料なので、下塗りが終わるとお家全体がいったん真っ白になります。この段階で「色が違う」と驚かれる方がいらっしゃいますが、ここからが本番です。

外壁の主材に使用したスーパーラジカルシリコンGHの缶
外壁の主材(スーパーラジカルシリコンGH)。1液水性のラジカル制御型塗料。中塗り・上塗りに同じ材料と同じ色を使います。
薄いベージュの塗料を外壁にローラーで塗っている様子
外壁2回目|中塗りから色が付きます。選んだのは薄いベージュ系。白いフィラーの上に、ようやく仕上がりの色が乗ります。

2回目の中塗りから色が付きます。選ばれたのは薄いベージュ系。中塗りをしっかり乾燥させてから、同じ材料・同じ色で3回目の上塗りをかけます。同じ色を2度重ねるのは、膜厚を確保して塗り漏れをなくすためです。色を変えて塗り分ける必要はありませんが、乾燥時間を飛ばすと膜厚が出ません。ここは日数で買う品質です。

屋根塗装|白くなったスレートを立て直す

屋根の下塗りに使用したベスコロフィラーHGの缶
屋根の下塗り材(ベスコロフィラーHG)。劣化したスレートの吸い込みを止め、主材が密着できる下地をつくる材料です。
白くなったスレート屋根に下塗り材をローラーで塗る様子
屋根1回目|劣化した下地に色が入ります。白っぽく傷んでいたスレートが、下塗りで均一な下地に変わっていきます。

屋根も外壁と同じく3回塗りです。1回目はスズカファインのベスコロフィラーHGで、下地はこげ茶を選びました。20年分の紫外線で表面がぼろぼろに白化したスレートは、塗料をぐんぐん吸い込みます。この吸い込みを止めて、主材が密着できる面をつくるのが下塗りの役目です。

屋根の主材に使用したワイドルーフSiの缶
屋根の主材(ワイドルーフSi)。下塗りをしっかり乾かしてから、この主材で中塗り・上塗りを重ねます。
スレート屋根に濃い茶色の主材を塗り重ねている様子
屋根2回目|濃い茶色に変わっていきます。下塗りの上に主材を重ねると、色あせていた屋根が濃い茶色に生まれ変わります。

下塗りを十分に乾かしてから、主材のワイドルーフSiで中塗り。色あせていた屋根が濃い茶色に変わっていきます。さらに上塗りをかけると艶が戻り、水を弾く膜が復活します。

上塗りを終えて艶が戻ったスレート屋根
屋根3回目後|艶が戻ったスレート。上塗りまで終えた屋根。表面に艶が戻り、水を弾く膜が復活しました。

付帯部と塀|2回目でいちばん差が出るところ

鼻隠しと軒樋をローラーで塗装している様子
付帯部|鼻隠しや軒樋も塗り重ねます。外壁・屋根以外の細かい部材も、2回塗り重ねて仕上げます。

付帯部とは、外壁と屋根以外の細かい部分の総称です。雨樋、破風、鼻隠し、幕板、雨戸などが含まれます。基本は2回塗り重ねて仕上げます。

雨戸の表面をケレンして旧塗膜と錆を落とす作業
付帯部|雨戸はケレンをしてから。塗る前に旧塗膜と錆を削り落とす。この一手間が2回目の塗り替えでは効いてきます。

雨戸は塗る前にケレンを入れました。表面の旧塗膜と錆を削り落としてから塗る作業です。2回目の工事で仕上がりの寿命に差が付くのは、この見えにくい前工程です。浮いた膜の上に新しい塗料を乗せれば、その日はきれいに見えます。ただ数年後、必ず膜ごと剥がれます。現地調査で見つかっていた鼻隠しの捲れも、塀の膨れも、同じ考え方で下地から処理しました。

最後にタッチアップと清掃を行い、21日間の工事が終わりました。

平野区で「2回目」を考えている方へ

平野区は大阪市内でも古くからの住宅が多く残る地域です。長屋や文化住宅、戸建てが密集して建ち並ぶ町並みが今も広がっており、築30年、40年というお住まいは決して珍しくありません。加美や長吉のように工場や倉庫と住宅が隣り合うエリアもあります。

つまり平野区には、すでに1回塗り替えを経験し、そろそろ2回目を考える時期に来ているお住まいがたくさんあるということです。実際、当社にご相談いただく方の中でも「前に塗ったのは覚えているけれど、いつだったか」という方は多くいらっしゃいます。

密集地ならではの事情もあります。隣家との距離が近いと足場の組み方に工夫が要り、それが工期や費用に影響します。この点は平野区の外壁塗装の費用相場で詳しくまとめています。またモルタル外壁のひび割れ補修の考え方は平野区のモルタル外壁塗装、そもそもの塗り替えどきの目安は平野区で外壁の塗り替えどきはいつ?をご覧ください。

よくある質問

Q1. 2回目の外壁塗装は、1回目より工期が長くなりますか?

長くなる可能性は高いです。1回目に比べて下地処理の工程が増えるためです。旧塗膜の浮きを落とすケレン、ひび割れの補修、木部の処理など、塗る前の作業がそれぞれ日数を必要とします。今回のお家は外壁・屋根・塀・付帯部をすべて同時に手当てしたため21日間かかりました。逆に、前回の塗膜が健全に残っていて劣化が浅ければ、1回目と同程度の日数で終わることもあります。工期は「面積」ではなく「下地処理の量」で決まるとお考えください。

Q2. 前回と違う塗装会社に頼んでも大丈夫ですか?

まったく問題ありません。むしろ前回の記録が残っていない場合、大切なのは会社が同じかどうかではなく、現場で旧塗膜の状態を確認してから下塗り材を決めてくれるかどうかです。見積もりの段階で「旧塗膜がどんな状態か」「なぜその下塗り材を選ぶのか」を説明できる会社であれば、前回と別の会社でも仕上がりに支障はありません。前回の見積書や保証書が残っていれば、それはぜひ見せてください。判断材料が一つ増えます。

Q3. 2回目だから塗料のグレードを下げても平気ですか?

おすすめしません。2回目の塗り替えは、下地が新築時よりも弱っている状態からのスタートです。塗料のグレードを下げると耐用年数が短くなり、次の3回目までの間隔が縮まります。間隔が縮まれば足場代を含めた一式の工事がその分早く回ってくるので、生涯でかかる総額はかえって増えることがあります。むしろ2回目こそ、次の周期を長く取れる塗料を選ぶほうが合理的です。ただし建物の残りの寿命とのバランスもあるので、そこは正直にご相談ください。

Q4. 前回塗ってもらった保証書が残っています。使えますか?

保証期間内であれば、まず前回施工した会社にご連絡ください。剥がれや膨れが保証の対象になる場合があります。ただし外壁塗装の保証は5年から10年が一般的で、20年経過している場合はほぼ期間を過ぎています。それでも保証書は捨てないでください。使用した塗料名と施工年月が書かれていることが多く、今回の下塗り材を決める判断材料になります。今回のお家でも、当時の書類から施工時期を特定できたことが工事計画の助けになりました。

Q5. 塀や擁壁も一緒に塗ったほうがいいですか?

同時に塗ることをおすすめします。理由は2つあります。ひとつは、塀は道路から一番よく見える場所なので、建物だけきれいになると塀の傷みが余計に目立つこと。もうひとつは、足場や養生、職人の出入りといった段取りを共有できるため、単独で塗るより割安になることです。今回も家の正面の塀に膨れが多数出ていたため、下地処理から入れて建物と一体で仕上げました。ただし塀は地面からの水を吸い上げやすい部位なので、膨れの原因が水の回り込みにある場合は、塗る前にその経路を確認する必要があります。

「もう覚えていなくて」から、次の20年へ

「前に塗ったのがいつだったか、もう覚えていなくて」——最初にいただいた一言でした。

正直に言えば、記録が残っていなくても工事はできます。触って、引っかいて、水を掛けて、断面を見れば、その塗膜が何を必要としているかは現場で読めます。今回もそうやって下塗り材を決め、外壁も屋根も塀も、下地から順に立て直しました。

ただ、次はぜひ覚えていてください。この記事に書いた工事の記録——使った塗料の名前、色、施工した年、保証年数。これらは3回目の塗り替えを迎えるときの、いちばん確かな判断材料になります。お引き渡しの際にお渡しした書類を、どうか家のどこかに残しておいてください。

そして20年ではなく、次はもう少し早いタイミングで声をかけていただければ、工事はもっと軽く、もっと安く済みます。それが、この工事でいちばんお伝えしたかったことです。

みのりペイントは大阪市平野区を拠点に、地元の住宅の塗り替えを行っています。前回がいつだったか分からない、書類がどこにあるか分からない——その状態からのご相談で構いません。お家の写真を送っていただければ、今の塗膜がまだ生きているのか、それとも限界を超えているのかを、正直にお伝えします。

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