松原市別所|「まだ大丈夫」と思っていた外壁の塗り替え|外壁塗装の時期はいつが正解か


「まだ大丈夫だと思っていたんです」
松原市別所でご相談をいただいたお客様が、現地調査の途中でぽつりとおっしゃった言葉です。外壁の色が少しくすんできたことには気づいていた。でも、ひび割れが走っているわけでもなく、雨漏りしているわけでもない。だから「まだ先でいい」と、何度も判断を先送りにしてこられました。
ところが実際に建物を一周してみると、状況は少し違いました。手のひらで外壁をこすると白い粉がつく。目地のシーリングは切れて、めくれ上がっている箇所がある。屋根は黒くコケをかぶっている。「まだ大丈夫」に見えていたのは、いつも目に入る道路側の一面だけだったのです。
それから約3週間。足場が外れた日、オフホワイトだった外壁は濃いグレーに変わっていました。見た目の印象が変わっただけではありません。塗り替えの判断としては、ぎりぎり良い時期でした。もう数年待っていれば、塗装だけでは終わらなかった箇所がいくつかありました。
この記事は、その約3週間の記録です。そして、この記事でいちばんお伝えしたいのは施工の手順ではありません。外壁塗装の時期は、いつが正解なのか。「まだ大丈夫」かどうかを、住んでいる方自身がどう見分けるのか。その判断のしかたです。全工程を22枚の写真で公開します。
工事データ
| 施工エリア | 大阪府松原市別所 |
|---|---|
| 建物 | 戸建て住宅/窯業系サイディング外壁+スレート屋根 |
| 施工内容 | 外壁塗装/屋根塗装/シーリング工事/付帯部塗装 |
| 使用塗料 | 外壁:KFシェアルドSi(KFケミカル) 屋根:シャネツテックⅡSi-JY |
| 工期 | 約3週間 |
| 保証 | 外壁10年・屋根5年 |
| 費用 | 現地調査後にお見積り ※劣化の量と塗料のグレードで変わるため、実際の建物を見てからお出しします |
ご相談のきっかけ|「色がくすんできた気がする」だけでした
最初のお問い合わせは、お電話でした。ご相談の内容は、はっきりした不具合ではありません。「色がくすんできた気がする」。それだけでした。雨漏りもしていない、ひび割れが目立つわけでもない。だからこそ、ご本人の中では「急ぐ話ではない」という位置づけだったと思います。
もうひとつ、判断を止めていたものがありました。「業者によって言うことが違うらしい」という話を聞いておられたことです。ある会社は今すぐ塗るべきだと言い、別の会社はまだ早いと言う。どちらが本当か分からないから動けない。塗装が初めてのお宅では、これが最も多い足止めの理由です。

そこで現地調査では、良し悪しを言う前に、建物をぐるりと一周しながら外壁・屋根・目地・付帯部を順に見て、何がどうなっているのかを、その場で一緒に確認することから始めました。判断の材料を持っていただかないと、どの会社の話が正しいかを選びようがないからです。
外壁塗装の時期は、いつが正解なのか

ここからが、この記事の本題です。結論から書くと、外壁塗装の時期は年数では決まりません。状態で決まります。そして状態は、専門知識がなくてもある程度まではご自身で確認できます。順に説明します。
外壁塗装は築何年でやるのが正解?
「築10年で塗り替え」という数字を、多くの方が聞いたことがあると思います。この数字自体は間違いではありません。住宅に広く使われてきた塗料の期待耐用年数がおおむね10年前後だからです。ただしこれは目安であって、基準ではありません。
実際の劣化スピードは、少なくとも次の3つで大きく変わります。
- もともと塗られていた塗料のグレード/新築時にどの塗料が使われたかで、期待耐用年数は数年単位で変わります。分譲住宅では標準的なグレードが使われていることが多く、その場合は10年よりも早く出ることがあります。
- 方角と日当たり/紫外線を最も浴びる南面と、西日を受ける西面が先に傷みます。同じ建物でも面ごとに数年の差が出ます。
- 雨がかりと風当たり/周囲に遮るものがない建物ほど、雨と風を直接受けます。角地や道路に面した側は劣化が早く進みます。
つまり、築年数は「そろそろ一度見てもらう時期」を教えてくれる合図であって、「塗るべき年」を指し示すものではありません。10年は点検の合図、塗るかどうかは状態で決める。これが、私たちが現場で使っている考え方です。
自分で確認できる塗り替えサイン5つ

足場を組まなくても、地上から確認できるサインがあります。松原市別所のこのお宅でも、次の5つを一緒に確認しました。
①チョーキング|手に白い粉がつく

いちばん分かりやすく、いちばん確実なサインです。外壁を手のひらでこすって白い粉がつけば、それは紫外線で塗膜の樹脂が分解され、顔料が粉になって表面に浮き出ている状態です。塗膜は本来、水をはじく膜です。粉になって落ちるということは、その膜がもう水をはじけなくなってきている、ということを意味します。
確認するときは、雨上がりの直後を避けて、乾いた日に見てください。そして1面だけでなく、必ず4面すべてで試してください。面によって結果が違うことがよくあります。
②色褪せ|元の色が思い出せなくなる

このお宅の外壁は、もともとオフホワイトでした。それが全体的にくすみ、少しグレーがかった色に変わっていました。色褪せが厄介なのは、毎日見ている人ほど気づけないことです。1年に数パーセントずつしか変わらないため、変化ではなく「もともとこういう色だった」と記憶が上書きされていきます。
新築時の写真が残っていれば、それと見比べるのが確実です。あるいは、雨樋の裏や物置の陰など、日の当たらない部分の色と、日の当たる面の色を見比べてください。そこに差があれば、それが色褪せた量です。
③シーリングのひび・剥離|目地が切れている

サイディング外壁の板と板のあいだにある、ゴム状の目地材です。サイディングの家では、外壁の塗膜よりも先に、この目地が寿命を迎えることがよくあります。夏と冬の温度差で外壁材が伸び縮みするのを、目地材が弾力で吸収し続けているためです。

コーナー部分は特に傷みが早く出ます。新品の目地は幅と厚みがしっかり充填されていますが、紫外線と熱で硬くなり、だんだん痩せて細くなっていきます。一般的な目地材の耐用年数は7年から10年程度で、ここが切れたら、外壁の防水ラインはすでに一箇所途切れていると考えてください。
④苔・カビ・藻|壁や屋根が黒く、緑がかる

苔や藻は、そこがいつも湿っている証拠です。塗膜が元気なうちは水がすぐ流れて乾くため、根を張る余地がありません。苔が出ているということは、その面が濡れたまま乾かない時間を持っているということです。
屋根はご自身では確認できませんので、この写真のようにドローンで撮影して一緒にご覧いただいています。スレート屋根は表面の塗膜が防水を担っており、塗膜が切れると屋根材が水を吸います。吸って乾いてを繰り返すうちに反りや割れが出るため、外壁より屋根のほうが先に限界を迎えているお宅は少なくありません。
⑤ひび割れ|幅より「どこに出ているか」

このお宅では、太陽光パネルが載っている面の外壁にひび割れが見つかりました。パネルの架台は外壁を貫通して躯体に固定されていることが多く、その周辺は力が集中するためひび割れが出やすい箇所です。
ひび割れは幅の大小より、どこに出ているかを見ます。窓の四隅、設備配管の貫通部、パネルの取り付け部といった「穴が開いている場所の周り」に出ているひびは、外壁を貫通していれば、そのまま雨水の入口になります。今回は目地材で適切に補修し、防水を確保してから塗装しました。
「まだ大丈夫」と判断を誤りやすい理由
ここまでのサインは、どれも難しいものではありません。それでも多くの方が「まだ大丈夫」と判断してしまいます。誤りやすいのには、はっきりした理由が3つあります。
理由1|家の正面しか見ていない。毎日出入りするのは玄関側です。道路から見えるのも正面です。ところが劣化がいちばん進むのは、日当たりと雨がかりが強い面であって、正面とはかぎりません。このお宅も、正面は「まだきれい」でしたが、側面に回ると印象がまるで違いました。建物を一周してみるだけで、判断が変わることがあります。
理由2|北面は比較的きれいに見える。北面は紫外線が直接当たらないため、色褪せもチョーキングも進みにくい面です。そのため北面を見て「うちはまだ大丈夫」と結論を出してしまうことがあります。ただし北面には別の問題があり、乾きにくいぶん苔や藻が出やすい。面ごとに違う出方をするので、1面の状態を家全体の状態だと思わないことが大切です。
理由3|劣化が緩やかすぎて、変化に気づけない。これが最も大きな理由です。外壁は、ある日突然傷むわけではありません。1年あたりの変化は、住んでいる人には認識できないほど小さい。結果として、「気づいたとき」は、たいてい塗り替えの適期を数年過ぎています。雨漏りやひび割れといった、目に見える異常が出てからでは遅いのです。
早すぎる塗り替えにも、損があります

ここは正直に書きます。早ければ早いほど良い、というものではありません。
塗膜がまだ十分に生きている段階で塗り替えると、本来あと数年働けたはずの塗膜の上に、新しい塗膜を重ねることになります。外壁材が傷むわけではありませんが、その数年分の費用を前倒しで支払っていることになります。足場代も含めて一式かかりますから、この前倒しは決して小さくありません。
逆に遅すぎると、後で述べるとおり工事の中身そのものが増えます。つまり塗り替えは、早すぎても遅すぎても損をする工事です。私たちが点検で「まだ塗らなくて大丈夫です」とお伝えして帰ることがあるのは、この前倒しの損を避けていただくためです。
塗り替えを先延ばしにすると費用はどう変わる?
遅れることで費用が上がるのは、値段が上がるからではありません。工事の中身が変わるからです。段階は大きく3つに分かれます。
| 段階1|塗装だけで済む | 塗膜は弱っているが、外壁材そのものは健全。洗って、下塗りをして、2回塗り重ねれば終わります。チョーキングや色褪せが出はじめた頃がここで、工事としては最も軽くて済みます。 |
|---|---|
| 段階2|下地補修が加わる | 塗膜が切れて外壁材が水を吸い始めた段階。ひび割れの補修、反った板の固定、傷んだ部分の部分補修が塗装の前に必要になります。塗装費用に補修費用が上乗せされ、工期も延びます。目地が全体的に切れている場合は、全目地の打ち替えもここに入ります。 |
| 段階3|塗装では戻せない | 外壁材そのものが反り、割れ、ふくれている状態。塗っても下地が動くため塗膜がもちません。張り替えや重ね張りといった、塗装とはまったく規模の違う工事になります。 |
ここで大事なのは、段階1から段階2に移るのに、そう長い時間はかからないということです。塗膜が切れてから外壁材が水を吸い始めるまでは、あっという間です。そして段階2から段階3へは、さらに戻れない一方通行になります。
この工事の費用は、実際の建物を見てからのお見積りとしています。同じ大きさの家でも、段階1と段階2では見積書の中身がまるで変わるからです。金額を先に決めるのではなく、状態を先に確かめる。そのための現地調査です。
約3週間の全工程
ここからは、実際に行った工事の記録です。外壁塗装・屋根塗装・シーリング工事・付帯部塗装を、足場1回でまとめて行いました。
工程1|高圧洗浄

最初の工程は高圧洗浄です。屋根・外壁・軒天・付帯部を、専用の機械で洗い流します。

外壁ではチョーキングの粉を落とすことが目的です。粉が残ったまま塗ると、粉の上に塗ることになり、塗膜が下地に密着しません。数年で剥がれてくる塗装の原因は、多くがここにあります。洗浄後は十分な乾燥時間を取り、外壁が完全に乾いてから次に進みます。濡れたまま塗ると塗膜の中に水分が閉じ込められ、ふくれや剥離につながるためです。
工程2|シーリングの打ち替え

目地は全数を打ち替えました。古い目地材を撤去し、新しい材料を入れ直す方法です。上から重ねる増し打ちではなく撤去してからやり直すのは、防水ラインを一度リセットするためです。
写真はマスキングテープを貼っているところです。地味な工程ですが、ここが曲がると仕上がりのラインが乱れるため、まっすぐ均一に貼ります。

撤去した目地の内部にプライマーを塗り、材料を奥まで充填します。充填後はヘラで表面を押さえて圧着します。この圧着が甘いと、材料と目地の側面のあいだに空気が残り、数年で剥がれます。

雨水が集中しやすい出隅も、同じ手順で打ち替えました。なお今回は、塗装の前に目地を打ち替える手順を取っています。こうすると仕上げ塗料が目地の上にも乗るため、目地材そのものが紫外線から守られます。
工程3|屋根塗装

屋根は下塗りから始めます。年数の経ったスレートは表面の吸い込みが大きく、そのまま塗料を乗せると吸い込まれて必要な膜厚が残りません。シーラーで吸い込みを止め、上に乗る塗料が密着する土台を作ります。

下塗りが乾いたら、屋根材の重なり部分にタスペーサーを差し込みます。塗装するとこの重なりが塗料でふさがれ、屋根の中に入った水の逃げ道がなくなります。行き場を失った水は下地を濡らし、雨漏りの原因になります。スレート屋根では省略できない工程です。

屋根にはシャネツテックⅡSi-JYを使いました。遮熱タイプのシリコン系塗料です。太陽光の近赤外線を反射する顔料を含んでおり、屋根面の温度上昇を抑えます。中塗りを十分に乾かしてから上塗りを重ね、2回塗りで仕上げました。
工程4|外壁塗装

外壁も下塗りからです。チョーキングが進んだ外壁は表面の吸い込みが大きいため、下塗り材が外壁材と仕上げ塗料の橋渡し役になります。ここを薄く済ませると、上に何を塗っても密着しません。

中塗りから、仕上がりの色になります。使用したのはKFシェアルドSi(KFケミカル)。シリコン樹脂系で、耐候性と防汚性のバランスが取れた塗料です。写真では、まだ塗っていない元の外壁色と、新しい濃いグレーの差がはっきり分かります。

中塗りが乾いてから、同じ塗料で上塗りを重ねます。2回重ねてはじめて、メーカーが想定している塗膜の厚みになります。1回塗りでは膜が薄く、紫外線と雨で早く傷みます。中塗りと上塗りは同じ色のため塗り残しが見えにくく、区画を決めて順番どおりに進めます。

上塗りが完了した状態です。濃いグレーになったことで、サイディングの石材調の凹凸がかえって際立ちました。
工程5|付帯部塗装

破風板、軒天、雨樋、水切り、笠木、庇。外壁と屋根以外で塗装が必要な部分を、まとめて仕上げます。金属の部分はケレンで下地を整えてから錆止めを入れ、そのうえに2回塗り重ねます。錆止めを省くと、上塗りにどれだけ良い塗料を使っても数年で錆が浮いてきます。
付帯部は面積が小さいぶん見積もりから外されやすい部分ですが、ここだけ古い色で残ると、外壁と屋根がきれいになったぶん余計に目立ちます。
松原市別所という土地|どの面から傷むのか

塗り替えの時期を考えるとき、土地の条件は無視できません。松原市別所で私たちが見てきた傾向を書きます。
内陸なので、塩害の影響は小さい。松原市は大阪湾から距離のある内陸のまちです。沿岸部のように潮風で金属部が早く錆びるという条件は、ここではほとんど働きません。その分、劣化の主な原因は紫外線と雨・熱に絞られます。言い換えると、日当たりの差がそのまま劣化の差として出やすい土地です。
遮るものが少なく、南面と西面が先に傷む。別所のあたりは高い建物が密集しておらず、空が広く開けています。風通しと日当たりの良さは住み心地としては利点ですが、外壁にとっては紫外線を遮ってくれるものがないということでもあります。実際に現地調査で面ごとに比べると、南面と西面のチョーキングが先に出ているお宅が多い。このお宅も同じ傾向でした。塗り替え時期を判断するときは、必ずこの2面を見てください。
幹線道路沿いは、粉塵で汚れが定着しやすい。松原市は幹線道路と高速道路が通るまちで、交通量の多い道路に面した建物では、排気に含まれる細かい粒子が外壁に付着します。これ自体が外壁材を傷めるわけではありませんが、汚れが定着すると、塗膜がまだ生きているのに「もう傷んで見える」状態になります。見た目の汚れと、防水性能の劣化は別のものです。ここを混同すると、塗り替えの時期を見誤ります。
松原市別所のほか、大堀、天美、河合、三宅といった地域でも、「南側だけ色が抜けてきた」「道路側が黒ずむ」というご相談をよくいただきます。いずれも、この土地の条件から素直に説明のつく出方です。
完工の日
足場が外れた日、お客様はご自宅の前に立って、しばらく建物を眺めておられました。オフホワイトから濃いグレーへ。色の系統としては、かなり思い切った変更です。打ち合わせの段階では「本当にこの色で大丈夫だろうか」と何度も確認されていました。
仕上がってみると、濃い色は建物の輪郭を引き締めます。白系のときはぼんやりと見えていた外壁の面が、はっきりと区切られて見える。サイディングの石材調の凹凸も、濃い色のほうが陰影が出て立体的になります。同じ建物とは思えない、というのが率直な感想でした。
ただ、この工事でいちばん大きかった変化は、色ではありません。切れていた目地はすべて入れ直され、粉をふいていた外壁には新しい膜がかかり、コケをかぶっていた屋根は水をはじく状態に戻りました。見えている変化の下で、家を守る仕組みが更新されている。それが塗り替えという工事です。
よくあるご質問
Q1. 外壁塗装の時期は、いつが正解ですか?
「何年経ったら」ではなく「塗膜が守る力を失いかけたら」が正解です。外壁の塗装は色をつけるためのものではなく、外壁材そのものを雨と紫外線から守る膜です。その膜がまだ生きているうちは塗り替える必要がなく、膜が切れて外壁材が直接水を吸い始めると、待つほど傷みが深くなります。つまり適期は、塗膜が切れる少し手前。年数ではなく、チョーキングやシーリングの状態を見て判断します。松原市別所のこのお宅も、年数ではなく手についた白い粉と目地の切れで判断しました。
Q2. 「築10年で塗り替え」とよく聞きますが、本当ですか?
目安としては正しいのですが、基準ではありません。10年という数字は、住宅に多く使われてきた塗料のおおよその期待耐用年数から来ています。実際の劣化スピードは、新築時に使われた塗料のグレード、建物の方角、日当たり、雨がかりの強さで大きく変わります。同じ年数でも、南面と西面だけ先に傷んでいるお宅は珍しくありません。10年は「そろそろ一度見てもらう時期」と受け取っていただき、塗るかどうかは実際の状態で決めるのが正しい使い方です。
Q3. 外壁を触ると白い粉がつきます。すぐ塗ったほうがいいですか?
チョーキングが出た時点で、塗り替えの検討に入る段階です。ただし「今日明日で雨漏りする」という意味ではありません。白い粉は、紫外線で塗膜の樹脂が分解され、顔料が表面に浮き出た状態です。防水の膜としては弱っていますが、外壁材そのものはまだ傷んでいないことが多く、この段階なら塗装だけで済みます。逆にここから数年放置すると、外壁材が水を吸って反りやひび割れが出はじめ、補修工事が上乗せになります。粉がついたら、慌てず、しかし先送りにせず点検を受けてください。
Q4. 外壁塗装に向いている季節はいつですか?
大阪では春と秋が塗りやすい季節ですが、季節よりも当日の天候と乾燥時間の管理のほうが仕上がりを左右します。塗料は気温5度以下、湿度85パーセント以上では正しく乾かないため、真冬の朝晩や梅雨の長雨は工程が止まりやすくなります。一方で夏や冬でも、乾燥時間を確保できれば問題なく施工できます。春と秋は依頼が集中して着工までお待たせすることが多いため、「劣化のサインが出たら、混む季節を待たずに相談する」ほうが結果的に良いタイミングで塗れます。
Q5. 塗り替えを何年も先延ばしにすると、どうなりますか?
工事の中身が変わり、その分だけ費用が積み上がります。塗膜が生きているうちは洗って塗るだけですが、外壁材が水を吸い始めると、ひび割れの補修や反った板の固定といった下地補修が加わります。さらに進むと、外壁材そのものが傷んで塗装では戻せず、張り替えやカバー工事が必要になります。塗装と張り替えでは工事の規模がまったく違います。先延ばしで得をするのは、塗膜がまだ十分に残っている場合だけです。
「まだ大丈夫」かどうかを、確かめてから決める
冒頭に戻ります。このお宅のお客様は、ずっと「まだ大丈夫」だと思っておられました。そして、その判断は完全に間違っていたわけではありません。実際、外壁材そのものはまだ健全で、塗装だけで終わらせることができました。慌てて数年前に塗っていれば早すぎ、あと数年待っていれば補修が加わっていた。結果として、ちょうど良い時期に手が入ったことになります。
ただし、それは「たまたま」ではなく「確かめたから」です。色がくすんだ気がする、という程度のきっかけで一度見てもらったこと。それだけが、判断を勘から事実に変えました。
外壁塗装は、早すぎても遅すぎても損をします。不安を煽って前倒しさせるのも、放っておいて段階を進ませるのも、どちらもお客様の損です。だから私たちは、点検の結果まだ塗る必要がなければ「まだ大丈夫です」とお伝えして帰ります。そのときは、次に見るべき時期の目安もあわせてお伝えします。
みのりペイントは大阪市平野区加美南に事務所を構え、松原市を含む大阪南部・東部で施工しています。外壁診断士・雨漏り検診アドバイザーが在籍し、完全自社施工で対応します。屋根はドローンで撮影して一緒にご確認いただき、いま外壁がどの段階にあるのかを、写真でお見せしながらご説明します。
「うちは、まだ大丈夫でしょうか」。その答えは、無料の点検でお出しします。相見積もりの1社としてもお使いください。
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