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施工事例紹介

大阪市鶴見区|築24年の外壁塗装と門柱の塗り替え|門柱塗装の色の決め方と素材別の下地処理

BEFORE 施工前
大阪市鶴見区 築24年の窯業系サイディング外壁 施工前の全景 緑の瓦屋根と色あせた外壁
AFTER 施工後
大阪市鶴見区 淡いクリーム色に塗り替えた外壁と緑の門柱 施工後の全景

「壁だけきれいにしても、門のところが古いままやったら、意味ないですよね」

大阪市鶴見区のお客様が、現地調査の途中でぽつりと言われた一言です。わたしたちがサイディングの目地を見ていたとき、お客様は門柱のほうを見ておられました。築24年。外壁の色あせもシーリングの切れも、ご本人がすでに気づいておられました。それでも一番気にしておられたのは、道路に面した門柱の黒ずみだったのです。

この記事は、その工事の記録です。窯業系サイディングの外壁をフッ素樹脂塗料で塗り替え、シーリングを打ち替え、そして門柱を塗装しました。門柱の色は、外壁と同じ色にはしていません。緑の瓦屋根に合わせて、緑にそろえました。

門柱の塗装は、工事全体から見れば小さな作業です。足場もいりませんし、面積も1坪ありません。それでも、仕上がったお家を道路から眺めたとき、印象を一番動かすのはここだったりします。この記事では、門柱を塗るときに何を見て、何色にして、どこで手を止めるのかを、この現場に沿って書きます。

大阪市鶴見区 塗り替え前の塗り壁仕上げの門柱 雨だれで黒ずみ汚れが付着した状態
施工前|雨ざらしで黒ずんだ塗り壁仕上げの門柱。ポスト・インターホン・表札が付いています

門柱は、なぜ古く見えやすいのか?

門柱が黒ずみ、苔、色あせ、天端の水で古く見えやすいことを示した図
小さな部位でも、玄関まわりの印象に影響します

お家を道路から見たとき、視線が最初に落ちる高さはだいたい1.2メートルから1.8メートルのあいだです。ちょうど門柱と塀、そして玄関まわりの高さです。2階の外壁は、意識して見上げないと視界に入りません。門柱は、家の第一印象をつくる部位だと言われるのは、単純に近くて、目の高さにあるからです。

そして門柱は、家のなかでもっとも過酷な場所に立っています。理由は三つあります。

ひとつめは、屋根がないこと。外壁には軒が張り出していて、雨がまっすぐ当たる面はそれほど多くありません。門柱には軒がありません。降った雨はそのまま天端に落ち、側面を伝って流れます。この現場の門柱も、天端から下へ向かって黒い筋が何本も走っていました。

ふたつめは、地面が近いこと。雨が地面を叩くと、泥がはね上がります。門柱の足元60センチほどは、この泥はねを毎回受け続けています。加えて、コンクリートの基礎から水分を吸い上げることもあります。門柱の下のほうだけ色が濃く、コケが出やすいのはこのためです。

みっつめは、人が触ること。ポストに手を入れ、インターホンを押し、自転車のハンドルが当たる。外壁が20年触られないのに対して、門柱は毎日触られています。

つまり門柱は、面積は小さいのに、外壁の何倍ものスピードで汚れて傷む部位です。だから外壁と同じ時期に塗り替えても、外壁より先に「そろそろかな」と感じるようになります。

この工事の基本情報

施工エリア 大阪市鶴見区
築年数 24年
外壁材 窯業系サイディング
施工内容 外壁塗装/シーリング打ち替え/付帯部塗装/門柱塗装
使用材料 KFシェアルドF(KFケミカル)/1液水性フッ素樹脂塗料
施工期間 18日
保証年数 10年
参考価格 121万円前後(税込)

※参考価格は、同等の内容を現在の価格でお見積りした場合の目安です。お家の大きさ、傷みの程度、足場の架け方によって金額は変わります。

この門柱は、どんな状態だったのか?

今回の門柱は、コンクリートブロックを積んだ上から左官で仕上げた、いわゆる塗り壁仕上げでした。上端が波のようにゆるくカーブした意匠で、新築当時はおそらく白に近いグレーだったと思われます。ポスト、インターホン、表札が付いています。

調査で確認したのは、次の点です。

  • 天端から下に向かう黒い雨だれの筋。これは汚れが表面に定着したもので、洗っても薄くなるだけで消えません。
  • 足元まわりのコケと緑がかった変色。日が当たりにくい側に集中していました。
  • 表面を手でこすると、うっすら粉がつく状態。塗膜の表面が劣化しているサインです。
  • ひび割れや欠けは見当たらず、下地そのものは健全でした。

ここが判断の分かれ目です。下地が健全なら、門柱の塗装で十分に生き返ります。逆に、ブロックの目地が抜けている、鉄筋が錆びて表面を押し出している、大きく傾いている──そういう門柱は、塗っても解決しません。今回は前者でした。

門柱は何色にすればいい?

お客様から一番よく聞かれるのが、この質問です。門柱の色の決め方には、大きく二つの方向があります。

1. 外壁と同じ色にして、一体感を出す

もっとも失敗が少ないのがこれです。門柱を外壁と同じ色で塗ると、門から玄関までがひとつながりに見えて、敷地全体が広く感じられます。「門柱だけ浮いている」ということが起こりません。迷ったらこちらをおすすめします。

ただし、ひとつ弱点があります。のっぺりして見えることがあるのです。外壁が淡い色の場合、門柱まで同じ淡い色にすると、家の輪郭がぼやけます。

2. 屋根や玄関ドアの色に合わせて、アクセントにする

今回選んだのがこちらです。このお家の屋根は、薄い緑の瓦でした。外壁は淡いクリーム色に塗り替えることが決まっていました。そこで門柱を、屋根の緑に寄せた深い緑にしたのです。

なぜこれが成立するのか。理由は「その色が、すでに家のなかにあるから」です。まったく新しい色を門柱に持ってくると、唐突に見えます。けれど屋根にある色、玄関ドアにある色、サッシの色──すでに家が持っている色を門柱に置くと、初めて見る人にも「そういうデザインなんだな」と伝わります。色数が増えていないので、まとまりが崩れません。

合わせる先として使いやすいのは、次の三つです。

  • 屋根の色──面積が大きく、家の性格を決めている色。今回はこれを使いました。
  • 玄関ドアの色──門柱と玄関は「入口」という同じ役割なので、そろえると動線がつながって見えます。
  • 雨樋や破風の色──家の輪郭を描いている線の色。締め色として使えます。

逆に避けたほうがいいのは、家のどこにも存在しない色を門柱だけに使うことです。門柱は面積が小さいぶん、外した色を置いたときの違和感が大きく出ます。

今回、屋根そのものは塗っていません

誤解のないように書いておきます。この工事の範囲は、外壁塗装・シーリング打ち替え・付帯部塗装・門柱塗装です。屋根の塗装は行っていません。

緑の瓦は、色あせも割れも見られず、塗る必要のない状態でした。施工前と施工後の写真を見比べていただくと、屋根の色と質感が変わっていないことがわかると思います。瓦のなかには、表面がガラス質になっていて塗装そのものが不要な種類(釉薬瓦・陶器瓦)もあります。今回の瓦が具体的にどの種類だったかまでは記録に残っていないため、断定はできません。ただ、いずれにしても今回は屋根を塗らず、その色に門柱を合わせた工事です。門柱の緑は、屋根を塗り替えた色ではなく、もともとあった屋根の色に寄せた色である──ここを取り違えないようにしてください。

大阪市鶴見区 屋根瓦の緑に合わせて塗り替えた門柱 深い緑のアクセント
施工後|屋根瓦と同系の緑にそろえた門柱。塗り壁の質感はそのまま残しています

門柱の素材で、塗り方はどう変わる?

門柱の塗り壁、ブロック、タイル、木部、金属で塗り方が変わることを示した図
どんな門柱でも同じ塗り方ではありません

ここが門柱の塗装でいちばん大事なところです。門柱は素材のバリエーションが広く、素材ごとに下地処理がまったく違います。同じ「門柱を塗ります」でも、中身は別の工事になります。

塗り壁(モルタル・左官仕上げ)の門柱

今回のお家がこれです。門柱としてはもっとも一般的で、もっとも塗りやすい素材でもあります。高圧洗浄で汚れとコケを落とし、乾かしてから下塗り材を入れ、上塗りを重ねます。表面が粉を吹いている場合は、下塗りに浸透性の高いシーラーを使って、もろくなった層を固めてから塗ります。ひび割れがあれば先に埋めます。仕上げは、既存の左官の凹凸を活かすように塗ると、塗ったばかりの平板な感じが出ません。

コンクリートブロックの門柱

ブロックがむき出しの門柱は、表面がざらついていて塗料をよく吸い込みます。そのため下塗りの量が塗り壁より多く必要です。吸い込みが強いところと弱いところがまだらになると、仕上がりの艶にムラが出ます。ブロックの穴(空洞部分)から水が抜けきっていない時期に塗ると、あとから塗膜が膨れることがあるので、雨のあとは十分に乾かします。目地のモルタルが痩せている場合は、塗る前に詰め直します。

タイル張りの門柱

これは正直に書きます。タイル張りの門柱は、塗装に向きません。

タイルの表面は水も塗料も弾くように焼かれています。そこに塗料を乗せても密着せず、数年で剥がれてくることがあります。専用の下塗り材を使えば塗れないことはありませんが、剥がれのリスクを完全にはなくせません。そして何より、タイルは塗った瞬間にタイルでなくなります。目地の陰影と光沢という、タイルを選んだ理由そのものが消えて、のっぺりした一枚板になります。

タイルの門柱で汚れが気になる場合、まずおすすめするのは洗浄です。高圧洗浄と専用洗剤で、多くの汚れは落ちます。目地が痩せている、タイルが浮いて浮いた音がする──そういう場合は、塗装ではなく張り替えや部分補修が正しい対応です。

同じ理由で、自然石を貼った門柱も塗装には向きません。石の風合いを塗りつぶすことになりますし、石の表面は素材によって吸い込みが極端に違うため、仕上がりが安定しません。

木の門柱・木製の門扉

木は、水を吸って膨らみ、乾いて縮む素材です。この動きに追従できない硬い塗膜を乗せると、割れて剥がれます。木部には木部用の塗料を使います。木目を活かす浸透タイプか、しっかり被膜をつくるタイプかで、耐久年数も見た目も変わります。塗る前に、傷んで柔らかくなった部分がないかを必ず確認します。指で押して沈むようなら、その部分は塗るのではなく交換が必要です。

金属(アルミ・スチール)の門柱・門扉

スチール製で錆が出ている場合は、まず錆を落とすところから始めます。錆の上から塗っても、下で錆が進んで塗膜を押し上げます。アルミは錆びませんが、塗料が密着しにくい素材なので、専用の下塗り材が必要です。既存の焼き付け塗装がしっかり残っているアルミ製品は、無理に塗らずそのまま活かすという選択もあります。

門柱を塗るとき、現場で気をつけていること

門柱を塗る前にポストまわり、照明まわり、植栽まわり、床まわりを養生することを示した図
小さな部位ほど、養生の丁寧さが仕上がりに出ます

表札・インターホン・ポストの養生

門柱には、たいてい何かが付いています。表札、インターホン、ポスト、宅配ボックス、照明、そして門扉のヒンジ。この養生に、塗る時間より長くかかることもあります。

基本は、外せるものは外す、外せないものは丁寧にマスキングする、です。表札は取り付け方によって外せる場合と外せない場合があります。外せるなら外したほうが、まわりの塗り残しがなくなってきれいです。インターホンは配線が生きているので外しません。周囲をマスキングテープで囲い、本体はビニールで包みます。

気をつけているのは、養生を剥がすタイミングです。塗料が完全に乾く前に剥がすと、テープの縁に塗膜がついてきて、ギザギザの線が残ります。逆に乾ききってから剥がすと、テープの上の塗膜ごと引っ張られてめくれます。この間の、ちょうどいいタイミングで剥がします。

既存の色を隠しきれないことがある

濃い色の門柱を淡い色に塗り替えるとき、あるいはその逆のとき、2回塗りでは下の色が透けることがあります。とくに赤や濃い青は隠れにくい色です。この場合は下塗りの色を工夫するか、上塗りを1回増やします。

もうひとつ、汚れが濃く定着している部分は、洗浄しても輪郭が残ることがあります。塗ればほとんど見えなくなりますが、光の角度によってうっすら影のように出ることがある、と事前にお伝えするようにしています。

笠木と天端からの水の回り

門柱の一番上を笠木と呼びます。ここに水が溜まって、内部に染み込むと、塗った表面が内側から押されて膨れます。門柱の塗装で不具合が出るとき、原因の多くは天端です。

そのため塗る前に、天端のひび割れや、笠木と本体のあいだの隙間を確認します。隙間があれば埋めてから塗ります。ここを飛ばして表面だけきれいにすると、数年後に同じ場所から膨れが出ます。

塀と門柱は、つながりで見る

門柱だけを塗って塀を残すと、境目がはっきり出ます。門柱と塀が同じ素材でつながっているなら、まとめて塗るほうが自然です。逆に、塀は生垣やフェンスで門柱だけが独立している場合は、門柱単体で塗って問題ありません。この現場では、門柱の足元に低いブロックが続いていましたが、既存の質感を残す判断をして、門柱本体を塗る範囲としました。

門柱の塗装は、どんな手順で進むのか?

門柱塗装の洗浄、下地処理、下塗り、中塗り上塗りの基本工程を示した図
屋根は塗らず、外壁と門柱を整えました

外壁の3回塗りと同じように聞こえますが、門柱には門柱の順番があります。この現場で踏んだ手順を書いておきます。

1|下地を確認する。塗る前に、指で表面をこすって粉がつくか、天端にひびがないか、足元が濡れたままになっていないかを見ます。ここで「塗っても意味がない」と判断すれば、塗装以外の方法をご提案します。今回は下地が健全だったので、そのまま進めました。

2|洗う。高圧洗浄で汚れとコケを落とします。門柱は外壁より汚れが厚いので、外壁を洗うときより時間をかけます。ただし圧を上げすぎると、弱った塗膜ごと飛ばしてしまうので、当てる距離と角度で調整します。洗ったあとは中まで乾かします。門柱は厚みがあるぶん、表面が乾いて見えても内部に水が残っていることがあるからです。

3|養生する。表札、インターホン、ポスト、照明、門扉の金物、それから足元の土間コンクリートと植栽。門柱まわりは養生する対象が多く、この工程がいちばん手間がかかります。

4|下塗りを入れる。素材に合った下塗り材を選びます。塗り壁で表面がもろくなっている場合は、浸透して固めるタイプのシーラーを使います。ここを省いて色を乗せると、数年で剥がれます。

5|中塗り・上塗りで仕上げる。中塗りと上塗りは同じ塗料の同じ色です。1回目でムラを消し、2回目で膜の厚みをつくります。門柱は近くで見られる場所なので、刷毛目やローラーの目が出ないよう、仕上げの方向をそろえます。乾いたら、ちょうどいいタイミングで養生を剥がして完了です。

門扉やポスト本体まで塗るのですか?

ご相談の多いところです。基本的には、門柱の躯体(塗り壁やブロックの部分)が塗装の範囲です。門扉やポストの本体は、素材が金属や樹脂であることが多く、躯体とは別の判断になります。

アルミ製の門扉は、焼き付け塗装がしっかり残っていれば塗らずに残したほうがきれいです。無理に塗ると、可動部の隙間に塗料が入って動きが渋くなったり、ヒンジまわりから剥がれてきたりします。スチール製で錆が出ている門扉は、逆に塗ったほうがいい。錆を落として錆止めを入れてから仕上げます。樹脂製のポストは、紫外線で表面が白化している場合、塗っても質感が戻らないことがあるので、交換をご提案することもあります。

塗る・塗らないの線引きは、見た目の好みではなく「塗ってよくなるか、悪くなるか」で決めています。

門柱だけ塗ってもらうことはできる?

できます。ただ、外壁塗装と一緒にやったほうが、確実に効率がいいとお伝えしています。理由はいくつかあります。

まず、門柱には足場がいりません。ここは誤解されやすいところですが、門柱だけを塗るのに足場代はかかりません。では何が効率的なのかというと、職人がすでに現場にいることです。

外壁塗装の工事期間中、現場には毎日職人が入っています。高圧洗浄機も、養生材も、塗料も、道具一式がその場にあります。外壁の塗装が乾くのを待つ時間、屋根まわりの手待ちの時間──そういう「隙間」に門柱を進められます。門柱単体で工事を組むと、この隙間がなくなり、洗浄機を持ってくるところから始めることになります。

もうひとつは、色の話です。外壁と一緒に塗るなら、外壁の色が決まった時点で門柱の色も一緒に検討できます。あとから門柱だけ塗ろうとすると、すでに塗り上がった外壁に合わせて色を選ぶことになり、選択肢が狭くなります。

実際、みのりペイントでお受けする門柱の塗装のほとんどは、外壁塗装とセットです。門柱だけのご依頼をお断りすることはありませんが、外壁の塗り替え時期が近いなら、まとめたほうがお得になります。

塗るより、替える・撤去するほうがいい門柱もあります

下地が傾いている、鉄筋が錆びて表面を割っている、あるいはそもそも門柱が生活の邪魔になっている──そういう場合は、塗るより解体してしまうほうが正解です。駐車スペースを広げるために門柱を撤去した事例は大阪市平野区加美鞍作の門柱解体撤去工事にまとめています。塗るか、残すか、無くすか。現地を見れば、たいていどれかに答えは寄ります。

外壁とシーリングは、どう進めたのか

門柱の話が続きましたが、この工事の本体は外壁です。築24年の窯業系サイディングでした。

大阪市鶴見区 築24年の窯業系サイディング外壁 現地調査時の状態 石積み調のデザインとシャッター
現地調査|築24年の窯業系サイディング。石積み調の意匠で、表面は全体に色あせていました
サイディング外壁の出隅と縦樋まわり 目地のシーリングが痩せている状態
現地調査|出隅と縦樋まわり。板と板のつなぎ目のシーリングが痩せて、細くくぼんでいます

まずシーリングです。外壁の板と板のつなぎ目に入っているゴム状の材料で、ここが切れると外壁の内側に湿気が入ります。今回は縦目地を全て撤去して打ち替えました。既存のシーリングの両側にカッターを入れ、引き抜いて、奥のバックアップ材が見えるところまで取り切ります。そこにプライマーを塗り、新しい材料を充填してヘラで押さえます。サッシまわりは撤去せず、上から増し打ちしています。

縦目地のシーリング材が硬化してひび割れ隙間が生じた状態の接写
打ち替え前の縦目地|シーリングの表面が硬化してひび割れ、隙間ができています。ここから湿気が入ります
サッシ廻りのシーリング材の劣化 サッシと外壁の取り合い部分
サッシまわり|サッシと外壁の取り合い部分。ここは撤去せず、上から増し打ちして補強しました

次に高圧洗浄。外壁の表面についた汚れとチョーキングの粉を落とします。ここが甘いと、どんな高級な塗料を使っても密着しません。洗浄後はしっかり乾かします。

塗装は3回塗りです。下塗りのシーラーで下地と上塗り材をつなぎ、中塗り・上塗りで色をつけます。使ったのはKFケミカルのKFシェアルドF。1液水性のフッ素樹脂塗料で、保証は10年です。外壁の色は、もとの色より明るい淡いクリーム色にしました。

外壁に使用した1液水性フッ素樹脂塗料 KFケミカルのKFシェアルドFの缶
使用塗料|KFケミカルのKFシェアルドF。1液水性のフッ素樹脂塗料で、保証は10年です

庇・水切り・シャッターボックスなどの鉄部には、先に錆止めを入れています。付帯部は基本2回塗り、錆止めを入れた箇所は合計3回塗りです。

費用と保証

この工事は、外壁塗装・シーリング打ち替え・付帯部塗装・門柱塗装を含めて、同等の内容を現在の価格でお見積りすると121万円前後(税込)が目安になります。工期は18日、保証は10年です。

ひとつ正直に書いておきます。門柱の塗装だけを切り出した金額は、この記録には残っていません。門柱は外壁工事のなかに含めて進めた作業で、単独の見積項目として計上していないためです。ネット上には「門柱の塗装は〇万円」といった相場が出回っていますが、素材、大きさ、付いている設備の数、下地の傷み具合で作業量がまったく変わるので、こちらから数字だけを一人歩きさせることはしません。門柱の金額が知りたい場合は、写真を1枚お送りください。素材と状態を見たうえで、その門柱の金額をお出しします。

よくあるご質問

門柱の塗装だけを単独で依頼できますか?

お受けしています。門柱には足場が不要なので、単独でも工事は成立します。ただし高圧洗浄機の搬入や養生の段取りは外壁工事と同じだけ必要になるため、面積あたりの単価は割高になります。外壁の塗り替え時期が5年以内に来そうなら、まとめたほうが結果的にお得です。逆に、外壁を塗ったばかりで門柱だけ残してしまった、というご相談も実際にあります。その場合は門柱単独で対応します。

門柱を塗るとき、表札やインターホンは外すのですか?

外せるものは外し、外せないものはマスキングして残します。表札はビス留めなら外せることが多く、外したほうがまわりまできれいに塗れます。接着で貼り付けてあるタイプは、無理に外すと表札そのものが割れるので、外周を丁寧にマスキングして塗ります。インターホンは配線が生きているため外しません。ポストは投函口の内側にテープが入り込まないよう、開口部をしっかり塞いでから塗ります。工事中はポストが使えない時間があるので、事前にお伝えしています。

門柱の塗装は何年もちますか?

同じ塗料を使っても、外壁より短くなると考えておいてください。門柱は軒がなく直接雨を受け、地面から泥はねを受け、人が触ります。外壁で10年もつ塗料でも、門柱では7〜8年で表面の艶が落ちてくることがあります。とくに天端と足元から先に傷みます。長くもたせたいなら、天端の水の処理をきちんとすることと、足元まわりに水が溜まらない状態にしておくことが効きます。

門柱の色は、外壁と同じにする方と変える方、どちらが多いですか?

体感では、外壁と同色にされる方のほうが多いです。迷いがなく、失敗もしにくいからです。色を変えられるのは、家のどこかにはっきりした色がある場合──屋根が濃い色、玄関ドアが木目や濃色、といったお家です。今回のように屋根が緑の瓦だと、門柱を緑にするという選択が自然に出てきます。逆に屋根も外壁も淡い色でまとまっているお家では、門柱だけ色を変えると浮きやすいので、同色をおすすめすることが多いです。

門柱の黒ずみやコケは、高圧洗浄だけでは落ちませんか?

ものによります。表面に乗っているだけの汚れやコケは、洗浄でかなり落ちます。落ちないのは、塗膜の内部まで入り込んだ雨だれの筋と、塗膜そのものが劣化して変色している部分です。この二つは洗っても薄くなるだけで、輪郭が残ります。判断の目安は、指でこすって粉がつくかどうか。粉がつくなら塗膜の寿命が来ているので、洗浄では戻りません。粉がつかず汚れだけなら、洗浄で様子を見るという選択もあります。なお、洗浄の水圧が高すぎると弱った塗膜を飛ばしてしまうので、ご自身で洗われる場合は圧を上げすぎないようご注意ください。

門から見た景色が、いちばん変わった

足場を解体した日、お客様は門の前に立って、しばらく家を眺めておられました。それからこう言われました。

「門のところから見た感じが、いちばん変わったわ」

外壁は淡いクリームになりました。シーリングは全て打ち替えました。工事全体で見れば、門柱に費やした時間は1日にも満たないはずです。それでも、毎日通る場所、来客が最初に触れる場所が変わると、家そのものが変わったように感じられます。

最初にお客様が言われた「壁だけきれいにしても、門のところが古いままやったら」という言葉は、正しかったのだと思います。家は面ではなく、道路から見た一枚の景色として記憶されています。その景色の手前に立っているのが、門柱です。

みのりペイントは大阪市平野区を拠点に、鶴見区を含む大阪市内と近隣エリアで施工しています。門柱の素材が塗装に向いているかどうかは、写真を見ればおおよそ判断できます。外壁の塗り替えを考えている段階でも、門柱だけが気になっている段階でも構いません。まずは1枚、お家の写真をお送りください。

無料

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