大東市谷川|築20年サイディングを薄ベージュから濃ネイビーへ|外壁ネイビー塗装の見え方と全工程


「思い切って、ネイビーみたいな濃い色にしてみたいんです。でも外壁って、これから10年ずっと毎日見る色でしょう。失敗したらと思うと、なかなか踏み切れなくて」
大東市谷川にお住まいのお客様から最初にいただいたのは、この一言でした。築20年を迎えた窯業系サイディングの3階建て。外壁は建てたときのままの、やわらかい薄ベージュです。同じ時期に建った近所のお宅が数年前に塗り替えをされていて、「そろそろうちも」と考えていらしたところに、たまたますぐ近くで弊社が別の現場に入っていた——そんなご縁からのご依頼でした。
薄ベージュから濃いネイビーへ。色相も明度も大きく飛ぶ、いちばん勇気のいる変更です。この記事では、その工事の全工程をお見せしながら、外壁のネイビー塗装で実際に何が起きるのかを、いいところも困るところも含めて正直に書いていきます。
工事の基本データ(大東市谷川・築20年サイディング)
| 施工エリア | 大阪府大東市谷川 |
|---|---|
| 建物・築年数 | 窯業系サイディングの3階建て/築20年 |
| 施工内容 | 外壁塗装(3回塗り)/シーリング全打ち替え/付帯部塗装 |
| 色の変更 | 薄ベージュ系 → 濃ネイビー |
| 使用材料 | KFケミカル KFシェアルドF(フッ素樹脂塗料)/変性シリコン系シーリング材(ノンブリードタイプ) |
| 施工期間 | 18日間 |
| 保証年数 | 10年 |
| 参考価格 | 170万円前後(税込) |
※ 参考価格は、同等の内容を現在の価格でお見積りした場合の目安です。建物の大きさ・階数・足場の架けやすさ・下地の傷み具合によって金額は変わります。正確な金額は現地調査のうえでお出しします。
そもそも、外壁のネイビー塗装はなぜ選ばれる?

色の相談をしていると、ネイビーは毎年かならず候補に挙がる色です。流行だから、という説明で終わらせたくないので、現場で実際に見てきた「ネイビーが選ばれる理由」を3つに分けて書きます。
黒ほど重くならず、それでいて輪郭が締まる
建物を引き締めたい、モダンに見せたい、という動機で濃い色を検討される方は多いのですが、いざ黒を候補に入れると「重すぎないか」「威圧感が出ないか」で止まることがよくあります。ネイビーはそこにちょうど収まる色です。明度は黒に近いところまで落ちているので建物の輪郭はしっかり締まるのに、青という色相をわずかに残しているぶん、見た人が受け取る硬さがひとつ和らぎます。
実際、施工後の写真をご覧いただくと、遠目にはほとんど黒に見えます。それでも近づいて陽の当たる面を見ると、はっきり青が出る。この「遠くでは締まって見え、近づくと色がある」という二段構えが、ネイビーの一番の持ち味だと感じています。
和洋どちらの外観にも寄りかかれる中間色だから
ネイビーは、洋風の家に使えば海外の住宅のような落ち着きが出て、瓦屋根の和風寄りの家に使えば藍染めのような和の色として収まります。どちらか一方に強く引っ張られない色なので、「うちは洋風なのか和風なのかはっきりしない」というお住まいでも合わせやすい。日本の家の屋根に多い黒・濃グレー・いぶし銀とも喧嘩しません。
ただし後述するとおり、これは「どんな家にも似合う」という意味ではありません。合わせやすい色ではありますが、周囲の街並みや立地によっては選ばないほうがいい場合もあります。
白い付帯部とのコントラストが最も分かりやすい色
ネイビーは白との相性が非常に良い色です。白いサッシ枠、白い破風、白い笠木——濃紺の壁の中でそれらが線として浮き上がり、建物のかたちがくっきり見えるようになります。ツートンにしなくても、外壁を一色のネイビーにするだけで、付帯部の白がそのまま「デザイン」として機能してくれる。手数をかけずに見た目が変わる、コストパフォーマンスの高い選び方です。
淡い色から濃い色へ、外壁の色は本当に大きく変えられる?

「今の色に近いほうが無難ですよ」と言われた経験のある方は少なくないと思います。結論から言えば、薄ベージュから濃ネイビーのような大きな変更は問題なくできます。今回もそうしました。ただし、淡い色どうしの塗り替えでは起きないことがいくつか起きます。
下地の色が透けやすく、塗り回数が増えることがある
塗料が下地の色を隠す力を隠蔽性(いんぺいせい)といいます。濃い色は一般に隠蔽性が高いのですが、色によっては例外があり、特に青系・赤系は下地の影響を受けやすい部類です。薄ベージュのような明るい下地の上に濃紺を乗せると、中塗りの段階では下地がうっすら透け、まだらに見えることがあります。
そこで大事になるのが、中塗りが乾いた時点で正面から確認し、「透けているなら、もう一度重ねる」と判断できるかどうかです。工程表に3回塗りと書いてあるからといって機械的に3回で終わらせると、日の当たる面だけムラが残る、といったことが起きます。今回の現場では中塗り・上塗りの段階でしっかり色が乗ってくれたため3回塗りで仕上げていますが、この判断の余地は最初からお客様にお伝えするようにしています。
面積効果で、色見本より確実に濃く見える
これはネイビーを選ぶときに一番トラブルになりやすいポイントです。人の目は、同じ色でも面積が大きくなるほど、明るい色はより明るく、暗い色はより暗く感じるようにできています。これを面積効果といいます。
手のひらサイズの色見本で「思ったより明るくてきれいな紺だな」と感じた色が、壁一面になると「ほとんど黒」に見える——これは珍しいことではありません。ですのでネイビーを検討されるときは、候補の色より一段明るいトーンも必ず並べて見ることをおすすめしています。そして小さな色見本ではなく、できるだけ大きなサンプルを実際の壁に当てて、屋外の光の下で、しかも晴れの日と曇りの日の両方で見ていただくのが確実です。室内の蛍光灯の下で決めた紺と、屋外で見る紺は、別の色だと思っていただいたほうがいいくらいです。
隣家との調和|大東市谷川の街並みで考えたこと
今回の現場は、3階建ての住宅が近い間隔で建ち並ぶエリアでした。前面道路はそれほど広くなく、電柱と電線が建物のすぐ近くを通っています。こういう場所では、自分の家の外壁が隣家の見え方にも影響します。
幸い今回は、隣接するお宅にも濃いブラウンや濃色系の外壁があり、街並みの中でネイビーが突出しすぎないことを現地で確認できました。もしこれが淡いクリーム系一色で揃った街区であれば、ネイビー一色ではなく、上下でトーンを変えるなど別のご提案をしていたと思います。色は建物単体ではなく、道から見たときの並びで決まるものです。現地に立って、実際に道路から眺めてみる——地味ですが、この工程を飛ばさないことが失敗を減らします。
ネイビー外壁の弱点は?正直にお伝えします

ここからは、ネイビーを選ぶ前に知っておいていただきたいことです。魅力を語るだけでは片手落ちになるので、包み隠さず書きます。
白い粉じん・砂ぼこりが目立つ
ネイビーの外壁で最初に気になってくるのは、黒い汚れではなく白い汚れです。排気ガスの黒ずみやカビ・苔の緑は、濃い地色に紛れてほとんど分かりません。ところが砂ぼこり、工事現場や資材置き場から飛んでくる粉じん、乾いた土の粉といった白っぽいものは、濃紺の上ではっきり浮き上がります。
ですので、砂の舞う空き地や造成地、資材置き場、交通量が多く砂ぼこりの立つ道路に面したお住まいの場合は、この点を必ず先にお伝えするようにしています。「汚れに強い色」と一括りにされることがありますが、正確には「黒い汚れに強く、白い汚れに弱い色」です。
雨だれのスジが白く残りやすい
同じ理屈で、雨だれの跡も目立ちます。窓の下端やサッシの角、換気フードの下から流れた水が乾くと、水に含まれていた成分が白い筋として残ります。淡い外壁では黒いスジとして出るこの汚れが、ネイビーでは白いスジとして出る。そして濃い地色の上では、白いスジのほうがよく見えます。
対策としては、窓まわりに水切りの役割をする部材がついているか、庇があるかを事前に確認しておくこと。今回のお住まいでは庇や水切りがきちんと機能する形状でしたので、その部分を丁寧に塗装しています。
色褪せは「薄くなる」より「白茶ける」形で出る
ネイビーの色褪せは、単純に色が薄い水色になっていくというより、表面の艶が引けて、青みが抜けて灰色がかった状態に近づいていくかたちで進みます。濃い色ほど、劣化したときの元の色との差が大きく出るため、変化に気づきやすいとも言えます。今回フッ素樹脂塗料であるKFシェアルドFを選んでいただいたのは、この点でも理にかなった選択でした。
熱を吸収しやすい
濃い色は日射を吸収するため、夏場の外壁表面温度は淡色より上がります。ネイビーも例外ではありません。ただしこれは濃色全般に共通する話で、ネイビーだけが特別に不利ということはありません。気になる場合は遮熱性能を持つ塗料を選ぶという選択肢もあります。
こういうお住まいには、ネイビーをおすすめしません
正直に書きます。次のような条件が重なる場合は、私たちはネイビー一色をおすすめしません。
- 砂ぼこり・粉じんが日常的に飛んでくる立地(造成地や資材置き場、砂利の駐車場に面している等)
- 周囲の家が淡いクリーム系・白系一色で揃っていて、街並みの統一感が明確にある区画
- 外壁の面積に対して窓が少なく、のっぺりした壁面が大きく取れる形状の建物(重さが出すぎることがあります)
- ご家族の中で「明るい家がいい」というご意見が強く、意見が割れている場合
最後の項目は冗談のようですが、実際にいちばん大事です。外壁の色は毎日目に入るものなので、住まわれるご家族の間で納得できていないまま進めると、どれだけきれいに仕上がっても満足していただけません。
ネイビーと相性のよい付帯部の色は?

外壁をネイビーにすると決めたあと、次に考えるのが雨樋・水切り・庇・シャッターボックスといった付帯部の色です。方向性は大きく2つあります。
ひとつは、外壁と同系の濃色でまとめる方向。雨樋や水切りが壁に溶け込み、建物のシルエットがすっきりと大きく見えます。配管や樋といった「生活の線」が目立たなくなるので、モダンで整った印象になります。今回はこちらを選びました。
もうひとつは、白やライトグレーで縁取る方向。ネイビーとのコントラストが強く出て、輪郭が線として浮かび上がります。洋風で軽快、少しマリンな雰囲気になります。破風や鼻隠しを白にすると、この効果がよく出ます。
どちらが正解ということはありません。屋根の色、サッシの色、玄関ドアの色という「もう変えられないもの」との兼ね合いで決めていきます。特にサッシの色は塗り替えないことが多いので、シルバーなのか、ブロンズなのか、白なのかで方向性はかなり絞られます。
現地調査で分かった、築20年サイディングの状態は?
色の話が続きましたが、ここからは工事の中身です。遠目にはまだきれいに見えていたお住まいですが、近づいて触ると、築20年相応のサインがしっかり出ていました。

窯業系サイディングは、セメントに木質系の繊維を混ぜて板状に成形した外壁材で、工場で塗装を済ませてから出荷されます。国内の戸建てで最も普及している外壁材です。表面の塗膜が生きているうちは水を弾いてくれますが、その塗膜が寿命を迎えると、板そのものが水を吸うようになります。チョーキングは、その手前の段階を教えてくれる分かりやすい合図です。

ひび割れも複数見つかりました。幅の細いものが中心でしたが、外壁のひび割れは放置しても自然に閉じることはなく、凍結や乾湿の繰り返しで少しずつ広がっていきます。家にとっての大敵は外からの湿気ですので、塗装の前に補修しておく必要があります。

そしてサイディングで最も傷みが出やすいのが、板と板のつなぎ目に充填されているシーリング材です。ゴムのような性質を持つ材料で、外部からの水や湿気の侵入を防いでくれていますが、紫外線と気温変化に晒され続けるため、外壁の塗膜より先に寿命が来ます。特に日当たりの良い南面・西面から劣化が進みます。今回も、痩せて隙間ができている箇所、硬くなってひび割れている箇所が見つかりました。サッシまわりのシーリングにも同様の劣化がありました。
パッと見はきれいなお住まいでも、近づくと傷みが出ている——今回もまさにそのパターンでした。
シーリングは打ち替え?部分補修?どう判断した?
シーリングの扱いには、そのまま上から塗装する、傷んだ箇所だけ部分補修する、全て撤去して新しく充填し直す(打ち替え)という選択肢があります。今回は全ての目地を打ち替えるご提案をし、ご承諾いただきました。
理由は単純で、築20年という年数だからです。今きれいに見えている目地も、外壁塗装の耐用年数である10年のあいだに必ず寿命を迎えます。塗装が終わったあとに一部の目地だけやり直すとなると、足場をもう一度架けることになり、かえって高くつきます。足場が架かっているこのタイミングでまとめてやり切るのが、長い目で見ていちばん無駄がありません。




充填の前には、新しいシーリングのラインをまっすぐ出すためにマスキングテープを貼ります。充填後は、中に空気が残らないよう気をつけながらヘラで押さえて均し、テープを剥がして仕上げます。

縦目地だけでなく、サッシまわり、外壁と軒天の取り合い、雨よけパネルと外壁の取り合い、配管の貫通部——水が入り得る箇所はすべて補修しています。ネイビーのような濃色に塗る場合、ここでノンブリードタイプを選んでおくことがのちのち効いてきます。ブリードが起きると目地の上に沿って汚れの帯が浮き出るのですが、濃い色の壁ではその帯が目立ちやすいためです。
高圧洗浄|濃い色を塗る前だからこそ丁寧に

コンプレッサーを起動し、高圧の水で外壁表面の汚れを洗い流していきます。下地に汚れが残ったまま塗料を乗せると、塗膜がしっかり密着せず、剥離の原因になったり、塗料が本来持っている性能を発揮できなくなったりします。
塗り替えの工程の中でいちばん地味な作業ですが、ここで手を抜くと、その後どれだけ良い塗料を使っても意味がなくなります。特に今回のように大きく色を変える工事では、下地が均一な状態になっているかどうかが仕上がりのムラに直結します。乾燥時間もしっかり確保しました。
外壁塗装|薄ベージュがネイビーに変わっていく3回塗り
ここからが、この工事のいちばんの見どころです。淡い色から濃い色へ、外壁の色が段階的に変わっていく様子を、工程順にご覧ください。

1回目|下塗り(シーラー)


1回目はシーラーです。シーラーは下地と上に乗る塗料を密着させる接着剤のような役割を果たします。水のようにさらさらした塗料なので、垂れやすく、また塗り漏らしにも気づきにくいという難しさがあります。

シーラーは無色なので、この時点で外壁の色は薄ベージュのままです。色は変わっていませんが、表面には艶が出ています。この「濡れたような艶」が均一に出ているかどうかが、シーラーが行き渡っているかを判断する目安になります。
2回目|中塗り。ここで色が変わる

中塗りから、いよいよ色が付きます。今回の主剤はKFケミカルのKFシェアルドF。「せっかくやるなら良い品質の塗料を」というお客様のご希望で、フッ素樹脂塗料を選んでいただきました。国内で流通している戸建て向け塗料の中では最上位のグレードに位置する材料です。

この写真が、今回いちばんお見せしたかった1枚です。ローラーが通ったところだけが濃紺になり、その隣にはまだ薄ベージュの下地が残っている。淡い色から濃い色へ変えるというのが具体的にどういうことなのか、言葉で説明するよりこの1枚のほうが早いと思います。
この段階で職人が確認しているのは、色が付いたかどうかではなく、下地が透けていないかです。凹凸のある柄のサイディングは、へこんだ部分に塗料が届きにくく、そこだけ下地の色が浮いて見えることがあります。ローラーの向きを変えながら、光を当てる角度を変えながら確認していきます。
3回目|上塗り

中塗りをしっかり乾燥させてから、同じ材料の同じ色で上塗りをします。中塗りと上塗りで色を変えないのは、塗り重ねることで塗膜に必要な厚みを確保するためです。塗料は決められた厚みで塗って初めてカタログどおりの耐久性を発揮するので、「1回で厚く塗る」のではなく「規定量を2回に分けて塗る」ことに意味があります。
上塗りは塗り漏れが最も許されない工程です。乾いてしまえば中塗りと同じ色なので、どこを塗ってどこを塗っていないかが見た目では判別しにくくなります。区画を区切り、順番を決めて、慎重に進めました。

3回塗りを終えた外壁です。雰囲気がガラッと変わりました。凹凸のある柄はそのまま残り、そこに濃紺が乗ることで、陰影が以前よりはっきり出ています。淡い色のときには気づきにくかった外壁の表情が、濃い色にしたことで見えるようになった——これも大きく色を変えたときに起きる、うれしい副産物のひとつです。
付帯部塗装|ネイビーに合わせて建物全体を整える
付帯部とは、外壁以外に塗装できる箇所の総称です。雨樋、水切り、庇、シャッターボックスなどが該当します。塗装することで見た目が整うだけでなく、各部材の寿命を延ばす効果もあります。基本は2回塗りで仕上げます。


外壁の色を大きく変えると、付帯部の色が取り残されることがあります。今回も、薄ベージュの外壁に合わせて選ばれていた明るい色の縦樋が、ネイビーの壁の中では浮いて見える状態でした。ここを外壁に寄せた濃色で塗り直すことで、建物全体のまとまりが出ます。


付帯部は外壁に比べて塗る面積が小さいので、少し小さめのローラーを使います。せっかくきれいに仕上げた外壁に塗料が付かないよう、養生と手元に気をつけながらの作業です。すべての付帯部を塗り終えたあと、細かなタッチアップと清掃をして工事は完成となりました。工期は18日間、保証は10年です。
大東市で外壁塗装をお考えの方へ
大東市は大阪府の東部、生駒山地の西側に広がる街です。今回の谷川エリアもそうでしたが、3階建てを含む住宅が近い間隔で建ち並ぶ区画が多く、足場の架け方や近隣への配慮が工事の進めやすさを左右します。今回の現場でも、隣家との距離や前面道路の幅を現地で測ったうえで、足場の計画を立てました。
色に関して言えば、こうした密集した住宅地こそ、道路から見たときの並びを確認する意味があります。1軒だけを見て決めた色が、通りに立って見ると浮いてしまう。逆に、周囲に濃色の家が点在していれば、ネイビーのような濃い色も自然に街並みに収まります。図面と色見本だけで決めず、必ず現地に立って考えるようにしています。
完成|「失敗が怖い」から「思い切ってよかった」へ


最初にいただいた「失敗したらと思うと踏み切れない」という言葉に、この記事を通してお答えできていればうれしく思います。
外壁の色選びに、絶対の正解はありません。ネイビーにも、白い汚れが目立つ、面積効果で見本より濃く見える、といった弱点がはっきりあります。それを知らないまま選ぶと後悔につながりますし、知ったうえで選べば、その弱点は「そういう色だから」と受け入れられるものになります。失敗が怖いというお気持ちの正体は、たいていの場合「知らないまま決めなければいけないこと」への不安です。
今回のお住まいは、大きく色を変えることで建物の輪郭がはっきりし、築20年とは思えない引き締まった外観になりました。塗装工事で色を決めるとき、元の色に近づけるか、思い切って変えるかは、住まわれる方が決めることです。私たちにできるのは、その色を選んだときに何が起きるかを、良いことも困ることも含めて先にお伝えすることだと思っています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。外壁の色でお悩みの方、濃い色に変えたいけれど踏み切れずにいる方の、判断の材料になれば幸いです。
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よくあるご質問
Q1. ネイビーの外壁は、色見本で見た色よりどのくらい濃く見えますか?
面積効果の影響で、A4サイズ程度の色見本で見た印象より、壁一面に塗ったほうがはっきり濃く、そして暗く見えます。ネイビーのように彩度が低く明度も低い色ではこの差が特に出やすく、見本では「青みのある紺」に見えていたものが、外壁になると「ほぼ黒に近い紺」に感じられることもあります。対策はシンプルで、候補の色より一段明るいトーンも並べて検討し、できるだけ大きな面積のサンプルを、実際の壁に当てて屋外の光の下で確認することです。
Q2. 薄いベージュから濃いネイビーに変えると、塗る回数は増えますか?
今回の工事は下塗り(シーラー)1回+中塗り・上塗りの計3回塗りで仕上げており、淡い色に塗り替える場合と回数は変わりません。ただし濃い色は下地の色を隠しきる力(隠蔽性)が色によって差が出やすく、中塗りの段階で下地のベージュがうっすら透けて見えることがあります。その場合は上塗りの前にもう一度重ねる判断が必要になり、結果として塗料の使用量や工期が増えることがあります。「必ず増える」わけではありませんが、「増える可能性がある色である」とは言えます。
Q3. ネイビーの外壁は汚れが目立ちますか?白い汚れと黒い汚れではどちらが目立ちますか?
圧倒的に白い汚れのほうが目立ちます。排気ガスやカビ・苔といった黒っぽい汚れはネイビーの地色に紛れてほとんど分かりませんが、砂ぼこり、飛散した粉じん、雨だれが乾いたあとに残る白い水垢のスジは、濃い地色の上で強くコントラストが立ちます。工場や資材置き場、砂の舞う空き地、交通量の多い道路に面したお住まいでは、この点をあらかじめ知っておいていただくほうが安心です。
Q4. ネイビーの外壁に合う付帯部(雨樋・水切り・庇)の色は何色ですか?
外壁と同系の濃色でまとめて輪郭を消す方向と、白やライトグレーで縁取って輪郭を出す方向の二択が基本になります。今回は雨樋・水切り・庇・シャッターボックスを外壁に寄せた濃色で仕上げ、建物のシルエットをすっきり見せる方向を選びました。逆に白い付帯部を残すと、ネイビーとのコントラストがはっきり出て、洋風で軽快な印象になります。どちらが正解ということはなく、屋根やサッシ、玄関ドアの色との兼ね合いで決めていきます。
Q5. ネイビーに塗り替えたあと、次の塗り替えで元の淡いベージュに戻せますか?
戻せますが、濃い色から淡い色へ変える場合のほうが手間はかかります。ネイビーの上に淡いベージュを乗せると下地の濃さが透けやすいため、下塗りを白系のものに変えたり、中塗り・上塗りを重ねる回数を増やしたりといった対応が必要になることが多いためです。技術的に不可能ということはありませんので、「一度濃くしたら二度と戻せない」と心配される必要はありません。ただし次回のお見積りは、同系色で塗り替える場合よりも上がる可能性があります。
写真を送るだけ、スマホで外壁診断
劣化のサインが気になったら、お家の写真をLINEで送るだけ。無料で状態を診断し、今すぐ塗るべきか・まだ待てるかを正直にお伝えします。
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