松原市大堀|築25年・初めての外壁塗装|サイディングをグレーに塗り替えた全工程と費用


「どこに頼んでいいか、まったくわからなくて……」
松原市大堀のU様から最初にいただいたご相談は、この一言から始まりました。築25年、一度も塗り替えていないお宅です。
それから約1ヶ月後。足場が外れた日、U様は外に出てきてご自宅を見上げ、しばらく正面と側面を行き来しながら、こう言われました。
「思ったよりもずっとかっこいい」
この記事は、その1ヶ月の記録です。窯業系サイディングの外壁をグレーに、スレート屋根をダークグレーに。シーリングの打ち替えと付帯部塗装まで含めて、同等内容を現在の価格でお見積りすると176万円前後になります。
現地調査で何を見つけ、なぜその塗料を選び、どんな工程で仕上げたのか。全工程を23枚の写真で公開します。
工事データ
| 施工エリア | 大阪府松原市大堀 |
|---|---|
| 築年数 | 25年(初めての塗装) |
| 建物 | 2階建て戸建て/窯業系サイディング+スレート屋根 |
| 施工内容 | 外壁塗装/屋根塗装/シーリング工事/付帯部塗装 |
| 使用塗料 | 外壁:KFシェアルドSi(シリコン系) 屋根:NKクールリペイント(遮熱) |
| 工期 | 約1ヶ月 |
| 保証 | 外壁5年・屋根5年 |
| 参考価格 | 176万円前後 ※同等の内容を現在の価格でお見積りした場合の目安です |
初めての外壁塗装は何から始めればいい?「どこに頼めばいいか分からない」が最初の壁
U様が連絡をくださったきっかけは、「外壁が汚れてきた気がする」という漠然とした感覚でした。ただ、そこから先で止まってしまわれていた。
築25年、初めての塗装工事です。業者選びの経験がないからこそ、判断の基準がない。「騙されるのではないか」「工事の質は自分には見えないのではないか」——そうした不安を、率直にお話しくださいました。
これは珍しいご相談ではありません。外壁塗装は、一生に1〜2回あるかどうかの工事です。経験がないのが普通で、分からないのが当たり前です。
だから最初にやるのは、営業ではなく現地調査でした。今この家がどうなっているのかを、写真で見ていただくところから始まります。
築25年で一度も塗っていない家は今どうなっている?現地調査で見つかった3つの劣化

脚立を立て、屋根に上がり、外壁を一面ずつ見ていきます。築25年で一度も塗っていない家には、共通して出てくる症状があります。U様のお宅で見つかったのは、次の3つでした。
① サイディングのひび割れ(クラック)はなぜ起きる?

サイディングの目地部分と角部を中心に、縦方向のひび割れが複数箇所。外壁材は温度と湿度の変化で膨張と収縮を繰り返しており、その動きにシーリング材の硬化・肉やせが重なると、逃げ場を失った力がクラックとして現れます。
放置すると、ここから雨水が壁の内部に入ります。塗装の前に必ず補修が必要な部分です。
② 軒天が黒く点々と汚れるのはなぜ?雨が当たらないのに汚れる理由

軒天(のきてん=屋根の軒下の天井面)に、茶色や黒の点状の汚れが広範囲に出ていました。軒天は雨が直接当たらないのに汚れる——これを不思議に思われる方が多いのですが、原因は湿気・結露・カビ・藻です。雨が当たらないぶん乾きにくく、かえって汚れが定着します。
放置すると軒天ボードそのものが劣化して剥離するため、見落としてはいけない部位です。
③ シャッターボックス・雨樋・水切りの錆と色褪せ|付帯部は外壁より先に傷む

シャッターボックス・雨樋・換気フード・水切りといった金属の付帯部に、色褪せと錆が出ていました。付帯部は外壁より先に傷みます。面積が小さいので軽視されがちですが、錆を放置すれば穴が開き、部材ごと交換になります。
シリコンとフッ素どちらを選ぶ?KFシェアルドSiを選んだ理由
塗料は「高いものを勧める」のではなく、建物の状態と、お客様が次にいつ塗るかで決めます。
このお宅では外壁にKFシェアルドSi(シリコン系)を採用しました。理由は2つです。
- 窯業系サイディングとの密着性が高い——築25年で初めての塗装だと、素地が塗料を吸い込みやすい状態になっています。密着性を優先しました。
- 費用対効果のバランス——フッ素や無機はさらに長持ちしますが、そのぶん初期費用が上がります。「次の塗り替えまでの年数」と「今かけられる予算」を照らして、シリコン系が最も合理的でした。
屋根にはNKクールリペイント(遮熱塗料)を使用。スレート屋根は夏場に高温になるため、遮熱性能のある塗料で表面温度の上昇を抑えます。
※塗料ごとの耐用年数と費用差については 松原市の外壁塗装 30坪はいくら?費用相場・内訳・実際の工事実例 で詳しく解説しています。
相見積もりで選ばれた決め手は「見積書の丁寧さ」だった
後日うかがったところ、当社を選んでくださった決め手は2つだったそうです。
「見積もりが丁寧だったこと」
「アフターサービスの説明が具体的だったこと」
「他社と比べて説明が分かりやすかった」という言葉もいただきました。
正直に言えば、特別なことをした結果ではありません。塗る面積を実際に測り、使う塗料の商品名を書き、工程を一つずつ説明した——それだけです。ただ、その”それだけ”が、何社か並べて比べたときに差になった。そういうことなのだと受け止めています。
外壁塗装の工程を順番に|足場から完了検査まで全7ステップ

1. 足場設置と養生
2階建ての全周に足場を組みます。足場は安全のためだけでなく、塗装品質そのものに直結します。不安定な足元では、どうしてもローラーの圧が均一になりません。
2. 高圧洗浄|水圧は何kg?この工程を省くと数年で剥がれる

外壁・屋根の全面に150kg/cm²前後の水圧をかけ、25年分の汚れ・苔・浮いた旧塗膜を落とします。この工程が甘いと、どれだけ良い塗料を使っても数年で剥がれます。塗装工事で最も地味で、最も手を抜いてはいけない工程です。
3. クラック補修と錆止め

洗浄後、外壁を改めて点検してクラックを補修。金属部はケレン(錆落とし)をしてから錆止めを入れます。錆止めを省くと、上からいくら塗っても錆は内側から進行します。
4. 屋根塗装|下塗り→タスペーサー→中塗り→上塗り


劣化したスレートは表面が痩せていて塗料を吸い込みます。下塗りで素地を固め、上塗り塗料が密着する層を作ります。
タスペーサーとは?スレート屋根の縁切りを省いてはいけない理由


タスペーサーは、スレート屋根材の重なり部分に差し込む小さな部品です。なぜ必要か——塗装するとスレート同士の隙間が塗膜で塞がり、入り込んだ雨水の逃げ道がなくなって、屋根の下地(野地板)を腐らせるからです。
見積書に「タスペーサー」または「縁切り」の記載がない屋根塗装は、その時点で確認したほうがいい項目です。仕上がりからは見えないので、省いても分かりません。


5. 外壁塗装はなぜ3回塗り?下塗り・中塗り・上塗りの役割の違い



外壁も「下塗り→中塗り→上塗り」の3回塗りです。下塗りを省くと、どれだけ高性能な仕上げ塗料を使っても数年で剥離します。中塗りで膜厚を確保し、上塗りで耐候性を持たせる——役割がそれぞれ違うので、どれも省けません。


6. 付帯部塗装
外壁と屋根が終わっても、工事はまだ半分です。付帯部の仕上がりで、家全体の印象が決まります。






金属部はすべてケレン→錆止め→中塗り→上塗りの4工程。付帯部はブラックで統一し、グレーの外壁を引き締めました。
7. 完了検査は足場解体前でなければ意味がない
全工程が終わったら、足場がある状態で完了検査を行います。塗り残し・塗りムラ・養生テープの跡まで、一つずつ確認します。
これは足場解体前でなければ意味がありません。解体後に手直し箇所が見つかれば、足場を組み直すことになります。「足場を外してから最終確認」という業者には、その順序で大丈夫か聞いてみてください。
松原市で外壁が傷みやすいのはどの面?大堀エリアの住宅事情

松原市は内陸に位置するため、沿岸部のような塩害の心配はほとんどありません。一方で気をつけたいのが日当たりによる劣化の偏りです。
大堀を含む松原市内では、遮るものが少ない立地が多く、南面と西面が先に色褪せ・チョーキング(手で触ると白い粉がつく状態)を起こします。北面はまだきれいなのに南面だけ粉を吹いている——これは松原市でよく見る状態です。
点検するときは、必ず一番傷んでいる面を基準に判断してください。北面だけを見て「まだ大丈夫」と考えると、判断を誤ります。
また、国道309号など幹線道路沿いのお宅では、排気ガスや粉塵の付着で汚れが定着しやすい傾向があります。
完工の日|「グレーにして正解だった」
足場が外れた日、U様は外に出てきて、じっくりとご自宅を見上げられました。
正面から見て、少し歩いて側面へ。また戻ってきて、もう一度見上げる。しばらくの間、それを繰り返しておられました。
「思ったよりもずっとかっこいい」
そして、こう続けられました。
「グレーにして正解だった」
「正解だった」という言葉は、決めるまでに迷いがあったことの裏返しでもあります。色は、多くの方が最後まで悩まれるところです。小さな色見本と実際の壁一面では、見え方がまるで違う。それでも決めなければならない——その不安を越えた先に出てくるのが、この一言なのだと思います。
「どこに頼んでいいか、まったくわからなくて」から始まった、1ヶ月でした。
よくあるご質問
Q1. 築25年で初めての塗装でも間に合いますか?
多くの場合、間に合います。このお宅も築25年で初回の塗装でしたが、クラックの補修とシーリングの打ち替えで対応できました。ただし雨漏りが始まっている場合や、下地(野地板・胴縁)まで傷んでいる場合は、塗装だけでは直りません。まずは現地で状態を確認させてください。
Q2. 外壁・屋根・付帯部で176万円前後は高いですか?
「外壁のみ」の相場と比べると高く見えますが、この金額には外壁塗装・屋根塗装・シーリング打ち替え・付帯部塗装がすべて含まれています。松原市で外壁のみを塗る場合は95〜125万円前後が目安ですが、屋根を同時に行えば20〜40万円が加わり、さらに築25年で下地補修の量が多ければその分が乗ります。
金額そのものより「何が含まれているか」で判断してください。安い見積もりは、シーリングの打ち替えや下地補修、付帯部が外れていることがほとんどです。内訳の見方は 松原市の外壁塗装 30坪はいくら?費用相場・内訳 をご覧ください。
Q3. 工期はどのくらいかかりますか?
このお宅は約1ヶ月でした。外壁のみなら約2週間、屋根も同時なら3〜4週間が目安です。雨天は順延するため、梅雨や台風の時期は前後します。
Q4. 工事中も家に住めますか?
住めます。ほとんどのお宅が住みながらの工事です。高圧洗浄と吹き付け作業の日だけ、洗濯物を室内干しにしていただきます。
Q5. 松原市のどのエリアまで対応していますか?
松原市全域が対応エリアです。大堀・別所・天美・布忍・上田などで実績があります。大阪市平野区加美南に事務所があり、松原市までは車ですぐの距離です。
松原市で初めての外壁塗装を考えている方へ

この記事を読んでくださっている方の中には、U様が最初にいらっしゃった場所と同じところに立っている方がいるかもしれません。「そろそろかもしれない。でも、どこに頼めばいいのか分からない」——その位置です。
築20〜25年で初めての塗装というお宅は、松原市に数多くあります。分からないまま先延ばしにするより、まず今の状態を写真で見てみることをおすすめします。それだけで、判断できることが増えます。
みのりペイントは大阪市平野区加美南に事務所を構え、松原市を含む大阪南部で施工しています。外壁診断士・雨漏り検診アドバイザーが在籍し、完全自社施工で対応します。まだ塗り替えが早ければ「まだ大丈夫です」と正直にお伝えして帰ります。
「うちはどのくらいかかるのか」は、無料のお見積もりで概算をお出しします。相見積もりの1社としてもお使いください。
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